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接触場面における共生的学習の可能性

意識面と発話内容面からの考察

定価: 7,920 (本体 7,200 円+税)
日本人と外国人とが共生するために、接触場面で双方が意識面での配慮や言語行動面での相互作用的調整をどのように学習していくかを検討し共生的学習を提言する。

【著者略歴】
一二三朋子(ひふみ ともこ)
東京都出身
東京大学文学部国文学科卒業
卒業後、ソフトウェア会社勤務後、日本語教師に転職
筑波大学大学院地域研究研究科修士課程修了
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程中途退学
東京成徳大学人文学部専任講師として勤務
2001年、お茶の水女子大学より博士(人文科学)の学位を授与される。
現在、筑波大学文芸・言語学系講師。

専門は日本語教育・応用言語学
目次を表示します。
第1章 研究の背景と目的
 本研究の背景
  在留外国人の増加
  日本語教育の枠組みの転換
 共生的学習の概念規定
  言語間共生と言語内共生
  共生的学習 
  動的情報
  役割の自由化
 本研究の目的
第2章 問題設定と研究方法
 接触場面に関する先行研究
  第二言語習得の分野での研究
  日本語教育の分野での研究
  応化理論の分野での研究
 本研究の立場
  動的情報の記述
  動的情報の生成過程の捉え方
 問題設定と研究方法
  意識面での動的情報の記述
  言語処理面での動的情報の記述
  相互作用面での動的情報の記述
  動的情報の生成過程の検討
  文脈の影響の検討
第3章 接触場面における意識面での動的情報【研究1】【研究2】
 問題設定
 【研究1】日本語母語話者の行う意識面での処理
  方法
  結果と考察
 【研究2】日本語非母語話者の行う意識面での処理
  方法
  結果と考察
 本章のまとめ
  【研究1】から得られた知見
  【研究2】から得られた知見
  まとめ 
第4章 接触場面における発話内容面での動的情報【研究3】【研究4】
 問題設定
 方法
 【研究3】日本語母語話者の行う発話内容面での処理
  目的要因の操作のチェック 
  発話数と単語数
  対話者及び会話の目的の影響
 【研究4】日本語非母語話者の行う発話内容面での処理
 本章のまとめ
  【研究3】から得られた知見
  【研究4】から得られた知見
  まとめ
第5章 接触場面における相互作用面での動的情報【研究5】
 問題設定
 方法
 結果と考察
 本章のまとめ
  【研究5】から得られた知見
  まとめ 
第6章 動的情報の生成過程【研究6】【研究7】
 問題設定
 【研究6】対話者及び会話に関する認知と発話内容面での処理との関連
  方法
  結果と考察
 【研究7】意識面での処理と発話内容面での処理との関連
  方法
  結果と考察
 本章のまとめ 
  【研究6】から得られた知見
  【研究7】から得られた知見
  まとめ
第7章 全体的考察
 知見の整理と共生的学習の可能性の検討
  意識面での動的情報の可能性
  発話内容面での動的情報の可能性
  相互作用面での動的情報の可能性
  動的情報の生成過程
  まとめ:共生的学習の可能性
 共生的学習モデルと日本語教育への示唆
  共生的学習モデル
  社会型日本語教育への転換と3つのモデルの実現
  日本語教育への示唆
 本研究の意義
 今後の課題
引用文献
参考文献
資料1:隣接対の会話例
資料2:質問紙
用語解説
謝 辞
著者一二三朋子 著
発行年月日2002年11月30日
頁数198頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1344-6