博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

学級集団の笑いに関する民族誌的研究

定価: 6,600 (本体 6,000 円+税)

学級集団において共有された笑いを、教師と子どもの人間関係と学校の秩序の弾力性を象徴するものとして捉え、その構造を民族誌的分析を通して明らかにした書。

【著者略歴】
堂本真実子(どうもと まみこ)
1971年 高知県生まれ
1999年 東京学芸大学連合学校教育学研究科 教育方法論講座 学位(教育学博士)取得
現在 白百合女子大学 児童文化学科非常勤講師

専門 幼児教育学(とくに幼児の笑い)、保育実践に関する研究
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
第Ⅰ部 理論的背景
 序章
 第1章 笑いについて
  1 私的空間としての笑い
  2 笑いと快感
  3 笑いの起因
  4 笑いの人間関係
  5 笑いと秩序
 第2章 学校と私的空間
  1 学校と秩序
  2 学校とプライベート・スペース
  3 集団の凝集性と集団圧
 第3章 研究方法論
  1 フィールドワークにおける知の在り方
  2 他者理解について
  3 純粋の他者理解とエスノグラフィにおける「厚い記述」
  4 参与観察について
  5 エスノグラフィにおける分析過程
  6 Triangulation(三角測量法)について
第Ⅱ部 実証的研究
 第4章 事例分析の手続き
  1 フィールドの概要
  2 データの収集方法
  3 事例の抽出
  4 事例の分類
  5 事例の記述方法
 第5章 Level l 笑いの闖入
  1 事例分析
  2 Level lにおける笑いの特徴
 第6章 Leve1 2 遊戯的笑いの空間
  1 事例分析
  2 Leve1 2における笑いの特徴
 第7章 Leve1 3 集団歓喜
  1 事例分析
  2 Leve1 3における笑いの特徴
 第8章 Leve1 4 私的空間における笑い
  1 「みんなにはなそう」の特徴について
  2 事例分析
  3 Leve1 4における笑いの特徴
 第9章 Leve1 5 破壊性を帯びた笑い
  1 事例分析
  2 Leve1 5における笑いの特徴
 第10章 学校と笑い
  1 事例の全体考察
  2 子どもと笑い
  3 教師と笑い
  4 学校と笑い
あとがき
著者堂本真実子 著
発行年月日2002年12月15日
頁数172頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1338-5