アメリカ社会科学習評価研究の史的展開
学習評価にみる社会科の理念実現過程
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序章 本研究の目的・意義・方法
第一節 研究主題
第二節 本研究の意義と特質
第三節 本研究の方法
第一章 社会科の学力構造と学習評価類型
第一節 社会科学カモデルの枠組み
第二節 各評価類型の分析課題
第三節 アメリカ合衆国における社会科学習評価研究の時期的特徴
一 社会の事実的理解の評価研究が主導的な時期
(一九一〇~一九三〇年代)
二 社会の価値的理解の評価研究が主導的な時期
(一九三〇~一九五〇年代)
三 社会の概念的理解の評価研究が主導的な時期(一九六〇年代)
四 社会の概念的理解・価値的理解の評価研究が主導的な時期
(一九六〇~一九七〇年代)
第二章 社会現象記述力評価―社会の事実的理解を図る社会科―
第一節 本章の課題
第二節 社会科学習評価研究の科学化への始動
一 社会科における学習成果測定運動
二 科学的決定論の導入による学習成果測定
1 教育測定運動以前の成績考
2 社会の変化と科学的管理論の生起
3 教育科学論の発展
第三節 社会的用語の評価と歴史的事実の評価―アメリカ歴史学会の評価
研究とバグリの評価論―
一 目標構造と評価問題の実際
1 評価問題の実際とその構造
2 評価される知識・判断
二 評価問題の構成の論理
1 活動分析による知識の選定
2 客観的実在としての社会の忠実な把握
3 知識の整理・定着過程としての試験
4 社会の構成員としての共通の絆
第四節 社会現象記述力評価の特質とそれにみる社会科の理念の実現
第三章 社全問題解決力評価―社会の価値的理解を図る社会科―
第一節 本章の課題
第二節 社会的信念・行動性向の評価―進歩主義教育協会の評価研究―
一 目標構造と評価問題の実際
1 社会的感受性の育成
2 「八年研究」実験校における評価問題の実際とその構造
3 評価される知識・判断・態度
二 評価問題の構成の論理
1 一貫した信念・価値
2 民主的な活動の方向、自由主義的態度
第三節 社会問題解決力評価の特質とそれにみる社会科の理念の実現
第四章 社会構造分析力評価―社会の概念的理解を図る社会科―
第一節 本章の課題
第二節 科学的探求能力の評価―中等ホルト社会科評価プログラム―
一 社会認識形成の論理と目標構造
1 「構造」概念に基づく社会、科学、子どもの結合
2 社会科学の構造
3 社会科学における「分析的疑問」の習得
4 社会科学的研究法
二 評価プログラムの実際
1 評価の基本姿勢
2 評価問題の実際とその構造
3 評価される知識・判断・態度
三 評価プログラムの構成の論理
1 社会認識における知識の成長と思考
2 社会認識に国有の思考
四 特質
第三節 科学的知識体系の評価―タバ社会科評価プログラム―
一 社会認識形成の論理と目標構造
l 子どもの思考体制と科学
2 文化人類学に基盤を置く概念的知識体系の形成
3 概念的知識体系の形成過程
二 評価活動の実際
1 評価活動の実際とその構造
2 評価される知識・判断・態度
三 評価活動の構成の論理
l 特徴の抽出による類似性・一般性の説明
2 類似性・一般性の予見から理由の説明への進展
四 特質
第四節 科学的興味・関心・態度の評価―MACOS評価プログラム―
一 社会認識形成の論理と目標構造
二 評価プログラムの実際
l 評価プログラムの実際とその構造
2 評価される態度
三 評価プログラムの構成の論理
四 特質
第五節 社会構造分析力評価にみる社会科の理念の実現
第五章 社会構造分析力・社会問題解決力評価
―社会の概念的理解・価値的理解を図る社会科―
第一節 本章の課題
第二節 社会的意思決定力の評価―ハーバード社会科評価プログラム―
一 社会認識形成の論理と目標構造
二 社会的論争問題分析テストの実際
1 評価問題の実際とその構造
2 評価される知識・判断・態度
三 社会的論争問題分析テストの構成の論理
1 設定された対話状況からオープン・エンドな討論へ
2 事実・定義・価値の対立・葛藤
3 他者・自身・集団の意思決定
第三節 社会構造分析力・社会問題解決力評価の特質とそれにみる社会科
の理念の実現
終章 アメリカ社会科学習評価にみる社会科の理念実現過程
主要参考文献一覧
あとがき