戦後初期国語教科書史研究
墨ぬり・暫定・国定・検定
定価:
19,800
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18,000
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まえがき
凡例
序章 戦後初期国語教科書史研究の課題と目的、方法および意義
1 戦後初期国語教科書史研究の課題と目的
2 本研究の方法
3 本研究の意義
第1章 「削除・修正(墨ぬり等)」国語教科書
第1節 戦時期における米国の対日戦後教育・教科書構想
1 アメリカにおける日本教育調査・分析・研究の開始
2 対日教育政策の基本文書―「日本・軍政下の教育制度」―
3 戦後日本教育政策のための直接的文書―「降伏後ニ於ケル米国ノ初期
ノ対日方針」―
第2節 第一次「削除・修正(墨ぬり等)」通牒の背景と展開
1 第一次「削除・修正(墨ぬり等)」通牒の背景
2 第一次「削除・修正(墨ぬり等)」通牒の公表
3 GHQ/CIEによる教育・教科書政策の展開
4 第一次「削除・修正(墨ぬり等)」通牒の展開
第3節 第二次「削除・修正(墨ぬり等)」通牒の背景と展開
1 GHQ/CIEによる教育改革の断行と文部省の対応
2 第二次「削除・修正(墨ぬり等)」通牒の成立
3 第二次「削除・修正(墨ぬり等)」通牒の位置と性格
4 GHQ/CIEによる教科書検閲基準の作成
第4節 「削除・修正(墨ぬり等)」国語教科書の実態と分析
1 実態調査の背景
2 実態調査の概要
3 削除・修正の実態と分析
4 削除・修正の実態の特色
第5節 「削除・修正(墨ぬり等)」国語教科書の考察
1 「削除・修正(墨ぬり等)」の実施時期
2 「削除・修正(墨ぬり等)」の方法
3 「削除・修正(墨ぬり等)」の証言
第6節 「削除・修正(墨ぬり等)」国語教科書(文部省移管・教科書研究
センター所蔵)について
1 問題の所在
2 仮説の設定
3 削除・修正の実態
4 仮説的結論
第2章 暫定国語教科書
第1節 暫定国語教科書編纂の背景と経過
1 暫定国語教科書への胎動―文部省・CIEの教育行政―
2 暫定国語教科書編纂作業の本格化―国語科の存続―
3 暫定国語教科書の誕生
第2節 国民学校初等科国語教科書
―『ヨミカタ・よみかた・初等科国語』―
1 暫定『ヨミカタ・よみかた・初等科国語』の編纂・印刷・発行・供給
2 暫定『ヨミカタ・よみかた・初等科国語』における各巻の教材
―第五期・第六期国定国語教科書との関連・交渉―
3 暫定『ヨミカタ・よみかた・初等科国語』の特色
第3節 国民学校高等科国語教科書―『高等科国語』―
1 暫定『高等科国語』の背景
2 暫定『高等科国語』の実態
3 暫定『高等科国語』の特色
第4節 中等学校(中学校・高等女学校)国語教科書
―『中等国語』(一・二・三)、『国語四』―
1 暫定中等国語教科書編纂の背景と経過
2 暫定中等国語教科書の実態
3 暫定中等国語教科書の特色
第5節 師範学校国語教科書 ―『師範国文』・『師範国文学史』・
『師範国語要説』・『師範漢文』―
1 暫定師範学校国語教科書の背景
2 暫定師範学校国語教科書の実態
3 暫定師範学校国語教科書の特色
第6節 青年学校国語教科書―『青年読本』―
1 『青年読本』成立の背景
2 『青年読本』の実態
3 『青年読本』の特色
第7節 暫定国語教科書への証言
1 編纂・発行・供給の側から
2 指導・学習の側から
第8節 暫定教科書のための補充教材
1 補充教材導入の背景
2 補充教材の実態
3 補充教材の活用
第3章 戦後国定国語教科書
第1節 戦後国定国語教科書編纂の背景と理念
1 戦後国定国語教科書の編纂・発行事情
2 戦後国定国語教科書の編纂理念
第2節 小学校国語教科書―『こくご・国語』(「みんないいこ」読本)―
1 「みんないいこ」読本の成立
2 「みんないいこ」読本の実態
3 「みんないいこ」読本の特色
第3節 中学校国語教科書―『中等国語』―
1 『中等国語』編纂・発行の背景と経過
2 『中等国語』の実態
3 『中等国語』の特色
第4節 中学校国語教科書―『中等国語』漢文編―
1 『中等国語』漢文編の成立
2 『中等国語』漢文編の実態
3 『中等国語』漢文編の特色
第5節 高等学校国語教科書―『高等国語』―
1 『高等国語』編纂・発行の背景と経過
2 『高等国語』の実態
3 『高等国語』の特色
4 『高等国語』の影響と検定国語教科書
第6節 『中等国語』修正版―「国語学習の手引」の導入―
1 「国語学習の手引」導入の背景と理由
2 「国語学習の手引」の実態と特色
3 「国語学習の手引」の位置と意義
第7節 入門期国語教科書―『まことさんはなこさん』『いなかのいちに
ち』を中心に―
1 入門期国語教科書登場の背景と経緯
2 入門期国語教科書の役割と性格
3 入門期国語教科書の内容と特色
4 入門期国語教科書の指導目標と指導法の示唆
5 入門期国語教科書に対する反響とその影響
第4章 戦後初期検定国語教科書
第1節 検定国語教科書登場の背景
1 教科書、国定制から検定制へ
2 検定国語教科書の登場
第2節 検定初期における小学校国語教科書―『太郎花子国語の本』
(日本書籍)の場合―
1 『太郎花子国語の本』登場の背景
2 『太郎花子国語の本』の編纂理念と編纂方針
3 『太郎花子国語の本』の内容とその特色
4 『太郎花子国語の本』に対する反響
5 『太郎花子国語の本』の終焉
第3節 検定初期における中学校国語教科書―『私たちの国語』(文壽堂)
の場合―
1 『私たちの国語』登場の背景
2 『私たちの国語』の実態
3 『私たちの国語』の特色
4 『私たちの国語』に対する反響
第4節 検定初期における高等学校国語教科書―『新国語(ことばの生活・
われらの読書)』(三省堂)の場合―
1 『新国語(ことばの生活・われらの読書)』登場の背景
2 『新国語(ことばの生活・われらの読書)』の編集・発行・改訂
3 『新国語(ことばの生活・われらの読書)』の形態―言語編・文学編
の二分冊―
4 『新国語(ことばの生活・われらの読書)』の単元組織
5 『新国語(ことばの生活・われらの読書)』の教材
6 『新国語(ことばの生活・われらの読書)』の特色
7 最大の課題
―二つの教科書(ことばの生活・われらの読書)の活用法―
8 『新国語(ことばの生活・われらの読書)』に対する反響とその影響
終章 本研究の総括と展望
あとがき
索引