近世庶民の算教育と洋算への移行過程の研究
定価:
10,120
円(本体
9,200
円+税)
- 目次を表示します。
-
序論
第1章 和算による数学的基盤の存在とその特質
第1節 和算の特質と和算家の研究姿勢
第2節 和算と珠算
第3節 和算家と庶民の算教育との関わり
第2章 寺子屋における算教育と庶民の数量生活
第1節 寺子屋・郷学における算教育
第2節『塵劫記』を中心にみた寺子屋の算の教科書
第3節 遊戯的問題の教育的意義
第4節 庶民の数量生活とその処理技術
第5節 寺子屋の算教育にみられる教科教育としての特色
第3章 洋算導入と算教育環境の変化
第1節 洋算導入ルートとしての長崎海軍伝習所
第2節 洋算導入ルートとしての蕃書調所
第3節 各藩にみられる数学教育再編成と和算家
第4節 洋算の必要性と和算家の洋算観
第4章 近代学校制度の発足と算術教育
第1節 近代化への模索と算教育
第2節「学制」制定の過程と洋算採用
第3節「学制」における算術教科の位置づけと特色
第4節 各府県における「学制」の実施状況
第5章 算術教育の近代化にみられる特徴的現象
第1節「九九」の扱いと暗記主義
第2節 暗算重視とその背景
第3節 算術実用論と珠算論
結論
あとがき
索引