古典和歌における鐘の研究
日中比較文化的考察
定価:
12,100
円(本体
11,000
円+税)
- 目次を表示します。
-
序 大槻 修
序章
一、はじめに
二、日本の鐘のルーツ
三、仏教における鐘の意味
四、古典和歌に詠まれた「かね」
第一章 歌言葉としての鐘の形成
一、はじめに
二、和歌における鐘の登場
三、歌言葉としての形成
四、歌言葉としての鐘の連想パターン
五、歌言葉としての鐘が形成された意味
六、おわりに
第二章 古典和歌における鐘の意象
一、意象について
二、夕暮の鐘
三、入相の鐘
四、暁の鐘
五、夜の鐘
六、おわりに
第三章 聴覚素材としての鐘の特徴
一、はじめに
二、鐘と聴覚素材の組み合わせ
三、「鐘-鹿」の組み合わせ―添えあう二つの音響
四、「鐘-鳥」の組み合わせ―相次ぐ二つの音響
五、「鐘-嵐」の組み合わせ―絶え絶えとする音響
六、おわりに
第四章 景色になる鐘の音
一、はじめに
二、「鐘-月」の組み合わせ―静の表現構造
三、「鐘-霜」の組み合わせ―冷寂の表現構造
四、「鐘-花」の組み合わせ―のどかな春の夕の表現構造
五、おわりに
第五章 古典和歌における鐘の宗教性
一、はじめに
二、迷夢を覚ます鐘
三、鐘と釈教歌
四、「鉦」を詠み込んだ歌
五、おわりに
第六章 歌合から見た和歌における鐘の存在
一、はじめに
二、判詞が指摘する不適当な「鐘」の用例
三、判詞が評価した「鐘」の用例
四、恋歌における鐘の存在
五、おわりに
第七章 中国古典詩歌における鐘
一、はじめに
二、唐代以前の詩歌における鐘
三、唐詩における鐘
四、唐詩における鐘の意象
五、おわりに
第八章 日中古典詩歌における鐘の比較文化的考察
一、はじめに
二、日中古典詩歌における鐘の相似点
三、悲哀と清浄
四、和歌における「遺愛寺鐘欹枕聴」の受容について
五、おわりに
結語
あとがき
索引