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戦後ドイツの中等教育制度研究

定価: 13,200 (本体 12,000 円+税)

資格社会であるドイツの学校と大学・職業社会の関係を、教育・労働政策の分析と統計を通して解明。学校制度と資格の対応関係の理念と実態の乖離を示す。

【著者略歴】
坂野慎二(さかの しんじ)
国立教育研究所教育経営研究部主任研究官

1961年北海道生まれ。1980年東北大学教育学部入学。1984年同卒業。同年東北大学大学院入学。1989年から1990年にベルリン工科大学留学。1991年東北大学教育学部助手。1994年国立教育研究所教育経営研究部研究員。1997年から現職。
目次を表示します。
序論
  第1節 ドイツにおける中等教育の成立
  第2節 普通教育制度と職業教育制度
  第3節 中等教育段階Ⅰの統合化
  第4節 中等教育に関する先行研究と本研究の位置づけ
  第5節 本研究の目的と構成
  註
第1部 ギムナジウム上級段階と大学人学資格 
序章 普通教育制度の中のギムナジウム上級段階
  第1節 普通教育制度の推移
  第2節 ギムナジウムをめぐる2つの立場
  第3節 ギムナジウム上級段階をめぐる教育政策
  註
第1章 デュッセルドルフ協定に至るギムナジウム教育政策
  序
  第1節 ギムナジウムの制度的位置
  第2節 連邦レベルにおける統一性確保への努力
  第3節 ミュンヘン決議と1954年のKMK協定
  第4節 デュッセルドルフ協定の成立
  第5節 ギムナジウムの教育課程
  結

第2章 ザールブリュッケン協定体制の成立過程
  序
  第1節 W.フリットナーの上級段階に対するカリキュラム理論
第2節 トゥッツィンク会議
  第3節 「トゥッツィンク成熟カタログ」
  第4節 「ラーメンプラン」 
  第5節 ザールブリュッケン協定とシュトゥットガルト勧告
  結
  註
第3章 ボン協定の成立
  序
  第1節 1960年代のギムナジウムの実態
  第2節 1960年代のギムナジウム上級段階の問題点
  第3節 第二の教育の道
  第4節 ザールブリュッケン協定の修正
  第5節 ギムナジウム上級段階の改革構想
  第6節 ボン協定の制定
  第7節 ボン協定の概要
  結
  註
第4章 ボン協定以降のギムナジウム政策
  序 
  第1節 ボン協定の実施とその問題点 
第2節 ボン協定の修正
第3節 ボン協定の修正とWRK 
第4節 WRKのテーゼ 
第5節 新たな大学教育能力基準の作成 
第6節 ドイツ統一以降のギムナジウム上級段階改革


第2部 職業教育・訓練制度の変容と資格付与
第1章 職業教育諸学校の体系化
  序 
  第1節 職業学校の実態と問題点 
  第2節 国民学校卒業者に対する高等専門学校への進学経路
  第3節 全日制職業専門学校
  第4節 大学への経路としての高等専門学校 
  第5節 1968年時点における職業教育諸学校 


第2章 職業教育法の成立と職業訓練政策
  第1節 デュアルシステムの状況 
  第2節 1950年代の職業教育・訓練政策 
  第3節 職業訓練改革の進展 
  第4節 1950~60年代の職業訓練法制 
  第5節 職業教育法案の提出 
  第6節「大連立」政権の発足と職業教育法の成立


第3章 職業教育法以降の職業教育・訓練政策
  第1節 職業教育法の概要
  第2節 企業内訓練と職業学校との連携・調整 
  第3節 訓練規程と大綱指導要領の調整―職業教育調整委員会―
  第4節 職業教育・訓練の現代化 
  第5節 職業訓練法制の動向


第4章 職業教育諸学校の機能分化
  序 
  第1節 教育関連審議会等の動向 
  第2節 職業教育諸学校の拡充
  第3節 専門大学および専門上級学校の導入
  第4節 専門大学および専門上級学校の定着過程 
  第5節 職業上構学校の衰退 
  第6節 職業専門学校の今日的意義 
  第7節 職業学校の段階化 


第3部 中等教育制度の柔構造化と進学資格および職業資格の付与
第1章 教育政策と教育関連審議会
  序 
  第1節 文化高権と連邦統一性
  第2節 ドイツ教育制度委員会の概要 
  第3節 ドイツ教育制度委員会の勧告 
  第4節 ドイツ教育制度委員会勧告の政策に対する影響と問題点
  第5節 ドイツ教育審議会の概要 
  第6節 ドイツ教育審議会の勧告 
  結 
  註
第2章 中等教育段階Ⅰの統合化
  第1節 学校の選択と選抜方法 
  第2節 オリエンテーション段階の導入 
  第3節 総合制学校の導入 
  第4節 中等教育段階Ⅰの教育課程 
  第5節 中等教育段階Ⅰの在籍率 
  第6節 留年率 
  第7節 ギムナジウムにおけるアビトゥア取得率
  結 
  註
第3章 中等教育段階Ⅱにおける移動
    ―ハウプトシューレ・実科学校・ギムナジウム卒業者の進路―
  序 
  第1節 中等教育段階Ⅰから中等教育段階Ⅱへの接続の実態
  第2節 ギムナジウム上級段階から職業訓練への移動
第3節 デュアルシステムの実態
第4節 進路選択の構造 
おわりに

第4章 2つの資格を与える教育課程の意味
  序
  第1節 1960年代の教育改革論争と中等教育段階Ⅱ
  第2節 GO改革の概略とその修正
  第3節 2つの資格を与える教育課程
  結 
  註
結論
戦後ドイツ中等教育・訓練略年表
人名索引 
事項索引 
あとがき 
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著者坂野慎二 著
発行年月日2000年03月15日
頁数356頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1197-8