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世界史教育内容開発研究

世界史教育内容開発研究

理論批判学習

定価: 18,700 (本体 17,000 円+税)
高等学校世界史を事例に、開かれた科学的な社会認識形成を促す教育内容開発の理論と方法を考察し、諸地域世界史と近現代史に関する具体的な授業モデルを提起した。
【この書籍は現在品切です。重版は未定です(2010.4.1~)】

【著者略歴】
原田智仁(はらだ ともひと)
1952年1月 愛知県に生まれる
1974年3月 広島大学教育学部高等学校教員養成課程卒業
1976年3月 広島大学大学院教育学研究科修士課程修了
1976年4月 愛知県立蒲郡高等学校教諭
1983年4月 愛知県立岡崎東高等学校教諭
1990年4月 兵庫教育大学学校教育学部講師
1992年3月 兵庫教育大学学校教育学部助教授
1997年4月 文部省初等中等教育局高等学校課教科調査官(併任)
1997年12月 博士(教育学)
目次を表示します。
序章 本研究の意義と方法
第一節 研究主題
 第二節 本研究の意義と特質
 第三節 研究方法と本論文の構成
第一部 世界史教育内容開発の理論
第一章 教育内容開発の理論と方法
 第一節 教育内容開発研究の意義
  一 教育内容開発の概念
  二 実験的教育内容開発の意義
  (1)先験的教育内容開発
  (2)経験的教育内容開発
  (3)実験的教育内容開発
第二節 教育内容開発の現状分析
一 先験的教育内容開発の現状分析
(1)ものをつくる授業の成立
(2)九津見宣子の歴史授業「校庭を開墾して米をつくる」(5年)の
ねらい
(3)九津見の歴史授業づくりの意義と限界
二 経験的教育内容開発の現状分析
(1)安井俊夫の歴史授業づくり 
(2)有田和正の歴史授業づくり
(3)加藤公明の歴史授業づくり
  三 実験的教育内容開発の現状分析
  (1)白川隆信の高校世界史授業書「大西洋奴隷貿易」の全体構成
  (2)「大西洋奴隷貿易」の授業展開
  (3)授業書による歴史授業づくりの意義と限界
  四 教育内容開発研究の課題
第三節 教育内容開発のストラテジー
一 教授計画書の意義と機能
二 教授計画書作成の手順と方法
(1)理論の体系化―学問の立場から―
(2)理論の吟味・1―事例の観点から―
(3)理論の吟味・2―探求の論理から―
  (4)理論命題の確定
  (5)単元内容の構成
  三 教授計画書にもとづく教育内容開発の課題
第二章 歴史教育における理論批判学習
 第一節 歴史教育における理論批判学習の意義
  一 歴史教育の基本類型 
  (1)伝統的な歴史教育類型論
  (2)歴史学教育としての歴史教育論
  (3)公民教育としての歴史教育論
  (4)社会認識教育としての歴史教育論
  二 社会認識教育としての歴史教育と理論批判学習
  (1)歴史教育における理論の意義
  (2)子どもの主体性の保証と理論批判学習
 第二節 歴史における理論の性格 
  一 歴史理論の一般的性格
  二 歴史理論の諸類型
(1)類型化のねらいと指標
  (2)普遍理論・個別理論・中範囲理論
  (3)事件史理論と構造史理論
第三節 理論批判学習の原理と方法
  一 理論批判学習の科学論的根拠
  二 理論批判学習と批判理論、探求理論
  (1)ドイツの歴史的社会科学における「理論」と「批判」
  (2)アメリカ新社会科における歴史の探求理論
  三 理論批判学習の方法原理
第三章 世界史教育内容論
 第一節 世界史構成の諸原理
  一 世界史の概念
  (1)学問としての世界史
  (2)教科としての世界史
  二 世界史構成の意義
  三 世界史構成の原理と課題
  (1)学習指導要領の世界史構成
  (2)外国の世界史構成の事例
  (3)世界史構成の課題
 第二節 地域世界史の内容論
  一 地域世界史の概念
  (1)地方史と地域史
  (2)場の概念としての地域
  (3)地域世界史の構成要素
  二 地域世界史の構造
  (1)東アジア世界史の構造
  (2)インド世界史の構造
  (3)中東世界史の構造
  (4)ヨーロッパ世界史の構造
第三節 近現代世界史の内容論
  一 近現代世界史の概念
  (1)近・現代史論
  (2)近現代史論
  二 近現代世界史の構造
第四節 社会史的視野に立つ世界史の内容論
  一 社会史的視野に立つ世界史の概念
  (1)社会史の概念
  (2)社会史的視野に立つ世界史の意義
  二 社会史的視野に立つ世界史の特質
第二部 地域世界史の教育内容開発
第四章 東アジア世界史の教育内容と教授=学習モデル
 第一節 東アジア世界史と冊封体制理論
一 理論の設定
(1)冊封体制理論の意義
(2)冊封体制理論の体系化
二 事例と探求の論理の確定
(1)事例の選択
  (2)発問の組織化
 第二節 小単元「7~8世紀の東アジアと日本」の教授計画書
第五章 インド世界史の教育内容と教授=学習モデル
 第一節 インド世界史とカースト制度理論
  一 カースト制度理論の意義
  二 カースト制度理論の体系化の過程
 第二節 小単元「カースト制度の歴史構造」の教授計画書
第六章 中東世界史の教育内容と教授=学習モデル
 第一節 中東世界史とイスラム国家理論
  一 理論の設定 
(1)イスラム国家理論の意義
  (2)イスラム国家理論の体系化
  二 事例と探求の論理の確定
第二節 小単元「イスラム世界の形成と発展」の教授計画書
第三部 近現代世界史の教育内容開発
第七章 近現代世界史の教育内容と教授=学習モデル(1)
 第一節 グローバルな視野に立つ産業革命の理論
  一 理論の設定 
  (1)グローバルな視野に立つ産業革命理論の意義
  (2)産業革命のグローバル性の構造
  (3)グローバルな視野に立つ産業革命理論の体系化
  二 事例と探求の論理の確定
 第二節 小単元「イギリス産業革命」の教授計画書
第八章 近現代世界史の教育内容と教授=学習モデル(2)
第一節 両大戦間期の日本の内外体制理論
  一 理論の設定 
  二 事例と探求の論理の確定
第二節 小単元「日米開戦への道」の教授計画書
第四部 社会史的視野に立つ世界史の教育内容開発
第九章 社会史的視野に立つ世界史の教育内容と教授=学習モデル(1)
 第一節 中世都市理論とハーメルンの笛吹き男伝説
  一 理論の設定
  (1)中世都市理論の意義と体系化
  (2)阿部の伝説研究と中世都市理論の吟味
  二 探求の論理と事例の確定
  (1)「ハーメルンの笛吹き男」における探求の論理
  (2)発問の組織化と事例の選択
 第二節 小単元「西欧中世の都市と民衆」の教授計画書
第十章 社会史的視野に立つ世界史の教育内容と教授=学習モデル(2)
 第一節 モラル・エコノミー理論とシャリヴァリ
  一 社会史研究と文化
  二 popular politicsの分析概念
  (1)モラル・エコノミーの概念
  (2)シャリヴァリの概念
  三 シャリヴァリの図像分析の方法
  (1)ホゥガース版画(図1)の図像分析
  (2)ホゥガース版画(図2)の図像分析
  四 教育内容、事例、探求の論理の確定
 第二節 小単元「近世ヨーロッパの民衆文化」の教授計画書
第十一章 社会史的視野に立つ世界史の教育内容と教授=学習モデル(3)
 第一節 産業革命の社会史をとらえる理論と方法
  一 基本的視点とキーワード
  二 事例の選択
  (1)事例としての「聖月曜日」
  (2)「聖月曜日」の構造
  三 理論と探求の論理の確定
第二節 小単元「産業革命期の労働者の生活」の教授計画書
終章
参考文献
あとがき
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者原田智仁 著
発行年月日2000年02月15日
頁数536頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1177-0