世界史教育内容開発研究
理論批判学習
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18,700
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序章 本研究の意義と方法
第一節 研究主題
第二節 本研究の意義と特質
第三節 研究方法と本論文の構成
第一部 世界史教育内容開発の理論
第一章 教育内容開発の理論と方法
第一節 教育内容開発研究の意義
一 教育内容開発の概念
二 実験的教育内容開発の意義
(1)先験的教育内容開発
(2)経験的教育内容開発
(3)実験的教育内容開発
第二節 教育内容開発の現状分析
一 先験的教育内容開発の現状分析
(1)ものをつくる授業の成立
(2)九津見宣子の歴史授業「校庭を開墾して米をつくる」(5年)の
ねらい
(3)九津見の歴史授業づくりの意義と限界
二 経験的教育内容開発の現状分析
(1)安井俊夫の歴史授業づくり
(2)有田和正の歴史授業づくり
(3)加藤公明の歴史授業づくり
三 実験的教育内容開発の現状分析
(1)白川隆信の高校世界史授業書「大西洋奴隷貿易」の全体構成
(2)「大西洋奴隷貿易」の授業展開
(3)授業書による歴史授業づくりの意義と限界
四 教育内容開発研究の課題
第三節 教育内容開発のストラテジー
一 教授計画書の意義と機能
二 教授計画書作成の手順と方法
(1)理論の体系化―学問の立場から―
(2)理論の吟味・1―事例の観点から―
(3)理論の吟味・2―探求の論理から―
(4)理論命題の確定
(5)単元内容の構成
三 教授計画書にもとづく教育内容開発の課題
第二章 歴史教育における理論批判学習
第一節 歴史教育における理論批判学習の意義
一 歴史教育の基本類型
(1)伝統的な歴史教育類型論
(2)歴史学教育としての歴史教育論
(3)公民教育としての歴史教育論
(4)社会認識教育としての歴史教育論
二 社会認識教育としての歴史教育と理論批判学習
(1)歴史教育における理論の意義
(2)子どもの主体性の保証と理論批判学習
第二節 歴史における理論の性格
一 歴史理論の一般的性格
二 歴史理論の諸類型
(1)類型化のねらいと指標
(2)普遍理論・個別理論・中範囲理論
(3)事件史理論と構造史理論
第三節 理論批判学習の原理と方法
一 理論批判学習の科学論的根拠
二 理論批判学習と批判理論、探求理論
(1)ドイツの歴史的社会科学における「理論」と「批判」
(2)アメリカ新社会科における歴史の探求理論
三 理論批判学習の方法原理
第三章 世界史教育内容論
第一節 世界史構成の諸原理
一 世界史の概念
(1)学問としての世界史
(2)教科としての世界史
二 世界史構成の意義
三 世界史構成の原理と課題
(1)学習指導要領の世界史構成
(2)外国の世界史構成の事例
(3)世界史構成の課題
第二節 地域世界史の内容論
一 地域世界史の概念
(1)地方史と地域史
(2)場の概念としての地域
(3)地域世界史の構成要素
二 地域世界史の構造
(1)東アジア世界史の構造
(2)インド世界史の構造
(3)中東世界史の構造
(4)ヨーロッパ世界史の構造
第三節 近現代世界史の内容論
一 近現代世界史の概念
(1)近・現代史論
(2)近現代史論
二 近現代世界史の構造
第四節 社会史的視野に立つ世界史の内容論
一 社会史的視野に立つ世界史の概念
(1)社会史の概念
(2)社会史的視野に立つ世界史の意義
二 社会史的視野に立つ世界史の特質
第二部 地域世界史の教育内容開発
第四章 東アジア世界史の教育内容と教授=学習モデル
第一節 東アジア世界史と冊封体制理論
一 理論の設定
(1)冊封体制理論の意義
(2)冊封体制理論の体系化
二 事例と探求の論理の確定
(1)事例の選択
(2)発問の組織化
第二節 小単元「7~8世紀の東アジアと日本」の教授計画書
第五章 インド世界史の教育内容と教授=学習モデル
第一節 インド世界史とカースト制度理論
一 カースト制度理論の意義
二 カースト制度理論の体系化の過程
第二節 小単元「カースト制度の歴史構造」の教授計画書
第六章 中東世界史の教育内容と教授=学習モデル
第一節 中東世界史とイスラム国家理論
一 理論の設定
(1)イスラム国家理論の意義
(2)イスラム国家理論の体系化
二 事例と探求の論理の確定
第二節 小単元「イスラム世界の形成と発展」の教授計画書
第三部 近現代世界史の教育内容開発
第七章 近現代世界史の教育内容と教授=学習モデル(1)
第一節 グローバルな視野に立つ産業革命の理論
一 理論の設定
(1)グローバルな視野に立つ産業革命理論の意義
(2)産業革命のグローバル性の構造
(3)グローバルな視野に立つ産業革命理論の体系化
二 事例と探求の論理の確定
第二節 小単元「イギリス産業革命」の教授計画書
第八章 近現代世界史の教育内容と教授=学習モデル(2)
第一節 両大戦間期の日本の内外体制理論
一 理論の設定
二 事例と探求の論理の確定
第二節 小単元「日米開戦への道」の教授計画書
第四部 社会史的視野に立つ世界史の教育内容開発
第九章 社会史的視野に立つ世界史の教育内容と教授=学習モデル(1)
第一節 中世都市理論とハーメルンの笛吹き男伝説
一 理論の設定
(1)中世都市理論の意義と体系化
(2)阿部の伝説研究と中世都市理論の吟味
二 探求の論理と事例の確定
(1)「ハーメルンの笛吹き男」における探求の論理
(2)発問の組織化と事例の選択
第二節 小単元「西欧中世の都市と民衆」の教授計画書
第十章 社会史的視野に立つ世界史の教育内容と教授=学習モデル(2)
第一節 モラル・エコノミー理論とシャリヴァリ
一 社会史研究と文化
二 popular politicsの分析概念
(1)モラル・エコノミーの概念
(2)シャリヴァリの概念
三 シャリヴァリの図像分析の方法
(1)ホゥガース版画(図1)の図像分析
(2)ホゥガース版画(図2)の図像分析
四 教育内容、事例、探求の論理の確定
第二節 小単元「近世ヨーロッパの民衆文化」の教授計画書
第十一章 社会史的視野に立つ世界史の教育内容と教授=学習モデル(3)
第一節 産業革命の社会史をとらえる理論と方法
一 基本的視点とキーワード
二 事例の選択
(1)事例としての「聖月曜日」
(2)「聖月曜日」の構造
三 理論と探求の論理の確定
第二節 小単元「産業革命期の労働者の生活」の教授計画書
終章
参考文献
あとがき