博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

フランス教育社会学研究

定価: 9,350 (本体 8,500 円+税)

今日のフランスにおける教育社会学の流れを、教育の人口統計学的分析、青年問題、家族の問題、生涯教育、高齢者問題等の側面からとらえ、豊富な資料により解明。

【著者略歴】
中嶋明勲(なかじま あきのり)
1933年生まれ。
東北大学大学院教育学研究科修了。教育学博士。専門は教育社会学・社会教育学。
愛知教育大学、名古屋工業大学、金城学院大学の各教授を経て、東北学院大学教養学部教授。
※略歴は刊行当時のものです※

【主な著書】
『社会学的教育思想の形成』(風間書房)
目次を表示します。
第1章 人口学的教育研究―フランス教育社会学のひとつの立場
  l E.デュルケム「社会形態学」の系譜
  2 A.ジラールの人口学的教育研究
  3 教育に対する人口学的研究の意義 
第2章 「青年」研究の嚆矢―“Nouvelle Vague”
  1 「ヌーヴェル・ヴァーグ」発刊の経緯 
  2 「ヌーヴェル・ヴァーグ」についての考察 
  3 「ヌーヴェル・ヴァーグ」の教育社会学的意義
第3章 青年問題についての実証的研究 
  1 青年の意識・態度についての調査―第二次大戦後の日本の青年
  2 青年労働者の実態分析
  3 リセ学生に対する意識調査 
  4 青年の失業問題に関する報告書 
  5 P.モロワ首相の諮問に対する答申
  6 青年問題についての実証的諸研究の背景
第4章 青少年非行研究の動向 
  1 青少年非行の推移
  2 青少年非行の特徴
  3 非行増加説の諸要因
4 非行青少年に対する教育的更生策 
第5章 青年・成人教育政策の展開 
  1 変動社会における学校教育の見直し
  2 雇用問題と職業教育
  3 生涯教育振興への取組
第6章 家族の諸問題
1 現代フランス家族の諸傾向
2 「新しい家族」の出現
3 若干の考察
第7章 高齢者の動向とその対策―生涯学習との関連で
  1 「老い」の生理的・心理的・社会的性格
  2 高齢化の推移
  3 高齢化に対する政策
第8章 高齢者家族における家族関係―孫と祖父母との関係を中心に
  1 高齢者人口の推移
  2 高齢者達の家族関係 
  3 若干の検討―孫、祖父母関係から導出されるもの
第9章 高齢者の余暇活動
(1)家庭内諸活動
  1 家庭内諸活動の傾向 
  2 読書,TV・ラジオ視聴と音楽鑑賞 
  3 手作りの趣味
4 パーティの楽しみ―高齢者達の中心的社会関係
5 遊びと他の気晴らし
6 おわりに
(2)屋外活動
  1 外出の傾向
 2 外出の場所
  3 訪問先
  4 身体的活動
  5 クラブ参加
  6 ヴァカンスと週末の行動
  7 おわりに
第10章「人生第三期大学」( ’Universite du Troisieme(、) Age(^)=
UTA)の展開―P.ヴェラスの思想 
  1 UTAの性格 
  2 UTAに関する具体的研究
  3 社会老人学的研究 
  4 UTAにおける独自の諸計画 
  5 ヴェラス思想の意義 
第11章 高齢者生涯学習の展開
  1 人生第三期のための大学
  2 UTAの実状
  3 すべての人々のための大学
  4 高齢者学習についての課題
付章 エピナルとデュルケム―彼の生誕地とその家族 
1 エピナルの風土と社会 
  2 エピナルのユダヤ教徒対策
  3 デュルケムの家系 
  4 スピナリアンとしてのデュルケム
あとがき
Table des Mati’eres
著者中嶋明勲 著
発行年月日1999年07月16日
頁数262頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1154-1