デンマーク国民大学成立史の研究
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まえがき
序論
一.課題
二.研究の対象と視点
三.資料
第一部 グルントヴィの国民大学思想の形成
第一章 教育史的背景
第一節 啓蒙思想と教育改革
一.啓蒙思想家の登場
二.新制度の設置
第二節 庶民学校令の制定
一.学校改革委員会の活動
二.初等教育の改革
三.古典学校及び師範学校の改革
第三節 庶民学校令の実施過程
一.地方学校令の実施
二.都市学校令及びコペンハーゲン学校規定の実施
三.助教制の移入
第四節 絶対王政崩壊期の教育
一.人文主義と実学主義の相剋
二.自由学校運動
第二章 初期教育思想と啓蒙主義的基礎
第一節 グルントヴィの教育歴
一.両親の敬虔主義教育観
二.グルントヴィの修業時代
第二節 グルントヴィの初期教育思想
一.最初の教育的作品「学校教師」の教育観
二.農民啓蒙思想の発端
第三章 教育思想の発展と理想主義的基礎
第一節 ドイツ理想主義哲学の影響
一.スティフェンスとドイツ・ロマンティーク
二.ペスタロッチの教育思想の影響
第二節 教育思想の発展
一.「教育ノート及び成績評価」の教育観
二.学問性と農民教育
第四章 国民大学思想の萌芽と神学的基礎
第一節 理想主義教育学からの乖離
一.ショウボウ時代の教育観
二.敬虔主義教育学への回帰
第二節 国民大学思想の萌芽
一.聖職辞任と歴史研究
二.基本的な教育概念の創出
第五章 国民大学思想の確立
第一節 国民大学構想の生成
-.ソリョ・アカデミーの改組
二.助教制批判
第二節 思想の確立過程
一.英国リアリズムの影響
二.市民的視点の確立
三.国民大学思想の確立
第六章 国民大学思想の特質
第一節 国民大学の前提
一.グルントヴィの人間観、国民観
二.北欧大学
第二節 国民大学の教育理念(その一)
一.対象論
二.目的論
第三節 国民大学の教育理念(その二)
一.方法論
二.内容論
三.理念の制度化
四.結語
第二部 デンマーク国民大学制度の成立
第一章 国民大学運動の生成
第一節 国民大学運動成立前史
一.18世紀末デンマーク社会教育の実態
二.国民大学運動の生成期
第二節 第一期国民大学運動
一.国民大学の起点
二.レディング国民大学の教育
三.セーレンセンと本土の動き
第三節 第二期国民大学運動
一.1850年代の国民大学
二.ロートヴィットとウルダム国民大学
第二章 国民大学の原型の確立
第一節 コルとリュスリンゲ国民大学
一.コルの思想と国民大学設置の動機
二.リュスリンゲ校の開設
第二節 伝統的形態の創出
一.ダルビィ校の試み
二.ダムール校と国民大学の原型の確立
第三章 グルントヴィ国民大学の成立
第一節 シェランの国民大学
一.ステファンセンとヒンホルム国民大学
二.プラントとグルントヴィ国民大学
第二節 初期国民大学の特性
一.教育の実態
二.国民大学間の関係
第四章 国民大学運動の発展
第一節 シュクレーダーとアスコウ国民大学
一.敗戦と若き指導者の出現
二.シュクレーダーとグルントヴィ
三.アスコウ国民大学の開校
第二節 トリァーとバレキレ国民大学
一.トリァーの教育
二.バレキレ国民大学の特色
第三節 ネアゴーとテストロップ国民大学
一.テストロップ国民大学の成立
二.ネアゴーの貢献
第四節 第三期デンマーク国民大学運動の展開
一.国民大学運動全盛期の推進要因
二.グルントヴィ派とピョンバック派との闘争
三.国民大学間の共同活動
第五章 国民大学運動の分化と統合
第一節 国民大学と時代思潮
一.国民大学運動と文化的推進要因
二.ロマン主義と国民大学
三.ブランデス主義と国民大学
第二節 国民大学運動の分化
一.農学校の分離
二.内国伝導会派の国民大学
三.都市型国民大学の創出
四.外国への移植
第三節 アスコウ拡張国民大学の成立過程
一.グルントヴィのソリョ国民大学構想
二.大学と国民大学の関係論議
三.ソリョ国民大学論議の再燃
四.発展期の国民大学の特徴
第六章 国民大学制度の確立
第一節 初期の国民大学政策
一.国家関与の起点
二.補助金行政
三.視学制度の成立
第二節 国民大学法の成立
一.1877年以降国民大学と政治の展開
二.政治的妥協と国民大学法の成立
結章 国民大学の歴史的性格
主要参考文献
あとがき