女子消息型往来に関する研究
江戸時代における女子教育史の一環として
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緒論
一 本研究の意図
二 先行研究
三 本論文の構成と概要
四 本研究の資料
第一章 江戸時代における女子教育の概観
一節 江戸時代における女子教育
二節 江戸時代における女子用往来の成立と概要
一 教訓型
二 消息型
三 社会型
四 知育型
五 合本型
第二章 女子消息型往来の編集形式・内容と史的変容
一節 全体の傾向
一 編集形式・内容の外観
二 題材文例数からみた傾向と史的変容
三 邁材の採用率からみた傾向と史的変容
二節 各題材の内容と変容
一 四季折々の行事に関する題材
(一) 正月・その他一月
(二) 梅の頃・涅槃会・その他二月
(三) 三月節句・花見・春一般
(四) 更衣・その他四月
(五) 五月節句・五月雨・その他五月
(六) 暑中見舞・納涼・その他六月
(七) 七夕・盆
(八) 八朔・その他八月・月見
(九) 重陽・秋の野遊び・その他九月
(十) いのこ・その他十月
(十一) 雪降り・寒中見舞・その他十一月
(十二) 歳暮・年忘れ
(十三) 神事呼び・その他
二 人間の一生に関する題材
付論 教育史学における通過儀礼研究
(一) 帯祝
(二) 出産・誕生・七夜
(三) 宮参り
(四) 髪置き
(五) 袴着
(六) 被き初め・帯とき
(七) 寺入り・手習始
(八) 元服・鬢そぎ
(九) 結婚(その一)
①縁・仲人 ②歯黒
(十) 結婚(その二)
①婚姻 ②花帰り
(十一)家督相続
(十二)養子
(十三)隠居
(十四)法体
(十五)賀の祝
(十六)弔い・悔み
(十七)仏事
三 日常の様々な場面・用件に関する題材
(一) 長期旅行
①伊勢参宮 ②湯治 ③その他旅行 ④留守見舞
⑤江戸時代の女性の旅行について
(二) 行楽・娯楽・趣味
①参詣一般・行楽 ②娯楽 ③趣味・稽古
④振舞呼び・招待
(三) 災害見舞
(四) 病気
①疱瘡見舞 ②病気見舞・医者頼み
(五) 奉公
①奉公人の依頼 ②奉公人へ・その他勤務関係
(六) 貸借
(七) 注文・商売
①誂え物・注文 ②商人引合せ・商売
(八) 新居
(九) 音信
①無沙汰の人へ ②田舎・遠国へ ③初めて人に会って
④留守の後 ⑤その他
(十) すそわけ・個人的雑用
(十一)その他
第三章 男子消息型往来との比較
一節 男子消息型往来と女子消息型往来
二節 消息型往来の男女総合比較
一 全体の傾向
(一) 男女同様の題材
(二) 男子用にのみみられる特徴と女子用
(三) 題材の傾向
三節 題材ごとの比較
一 四季折々の行事に関する題材
二 人間の一生に関する題材
三 日常の様々な場面・用件に関する題材
第四章 女子教育史における女子消息型往来の意義
一節 時系列的な変化―頒布の過程と様相
一 出板地・体裁・刊行数
二 往来物の作成状況
三 文章・字体の変化
四 構成の変化
五 内容の変化
六 絵図の変化
七 対象階層
二節 地域特色
三節 男女差
四節 付載記事
まとめ 江戸時代の教育における女子消息型往来
一 江戸時代における女子消息型往来の意義
(一) 女子消息型往来の普及と人々の生活
(ニ) 女子消息型往来の教育内容・機能
(三) 江戸時代における女子消息型往来の意義
二 近代に与えた意義
(一) 明治期における女子用手紙文例集
(二) 女子消息型往来が近代に与えた意義
参考文献
あとがき