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帝制ロシア教育政策史研究

定価: 13,200 (本体 12,000 円+税)
ピョートル大帝よりアレクサンドル一世に至る時期の教育政策の展開を、ロシア内外の資料を踏まえ詳細かつダイナミックに論述。研究の空白分野を埋めた新著。

【著者略歴】
海老原 遙(えびはら はるか)
1933年 鹿児島市に生まれる
1958年 東京大学教育学部卒業
1966年 東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学
1975年 ロンドン大学客員研究員
現在 熊本大学教育学部教授 博士(教育学・文学)
目次を表示します。

序論
帝制ロシアの教育の歴史的前提
本論
第一章 帝制ロシアにおける教育政策の発生―ピョートル一世治下の国家と教育
 第一節 貴族的・世俗的・実科的教育機関の創設
 (一)数学=航海術学校
 (二)海軍兵学校およびその他のテクノクラート養成機関
 (三)ピョートルの国内政治と貴族層
 第二節 国民教育体制の萌芽
 (一)算数学校
 (二)海軍学校、守備隊学校、鉱山工場学校
 (三)正教会管下の学校
 第三節 ピョートル時代の教育政策と教育的諸見解
 (一)ピョートルの教育政策の基本性格
 (二)ピョートル時代の教育的諸見解
第二章 ピョートル的教育政策路線の展開と変質
     ―「宮廷革命」とエリザヴェータの時代の教育政策
 第一節 貴族層の進出と教育の身分化
 (一)「宮廷革命」と貴族層
 (二)陸軍幼年学校その他
 (三)守備隊学校
 (四)タチーシチェフの教育的試行
 (五)宗務院の教育政策
 第二節 科学アカデミアの創設と発展
 (一)科学アカデミアとその附属大学
 (二)科学アカデミア附属ギムナジア
 (三)ロモノーソフの学問的・教育的活動
 第三節 モスクワ大学の創設と発展
 (一)モスクワ大学の設立
 (二)モスクワ大学附属ギムナジア
 (三)モスクワ大学の発展
第三章 「啓蒙的専制君主」下の教育政策(Ⅰ)―エカチェリーナ二世の
     理想と企図
 第一節 べツコーイの登用と教育改革
 (一)帝室養育院と貴族幼年学校と貴族女学院と
 (二)べツコーイの全般的教育構想とそれへの対案
 第二節 国民各層の教育要求と政府の対応
 (一)新法典編纂委員会での論議とその波紋
 (二)都市住民の教育要求の表出
第四章 「啓蒙的専制君主」下の教育政策(Ⅱ)―エカチェリーナ二世の
     企図とその矛盾
 第一節 「プガチョフの乱」後の教育運動と教育政策
 (一)都市住民による教育運動
 (二)政府側の対応―ヤンコヴィチの登用
 (三)モスクワ大学における新動向
 第二節 全般的教育体制の造出
 (一)「ロシア帝国国民学校規程」の成立
 (二)新規程発布後の教育状況
 第三節 教育活動家と教育政策批判者と
 (一)教育活動家たち
 (二)ノヴィコーフ
 (三)ラヂーシチェフとその同志たち
第五章 国民教育体制の成立とその危機―アレクサンドル一世治下の光と影
 第一節 国家的教育機関と国民教育体制の出現 
 (一)アレクサンドル一世の登場と教育行政機関の樹立
 (二)「大学管下ノ諸教育機関二関スル規程」
 (三)大学管下の教育機関の現実
 第二節 教育政策路線の変質と転換
 (一)国際政局の変化と教育路線の変質
 (二)祖国戦争後の教育政策の転換
 (三)デカブリストの出現とその教育要求
総括
あとがき
著者海老原遙 著
発行年月日1997年12月25日
頁数348頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1058-2