狩猟伝承研究 再考篇
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はじめに
序論 その一 日本の人獣交渉史
その二 日本人の野生動物観
本 論
第一章 近世末期大和地方の狩猟慣行史料
一 大和の狩猟史料とその特性
二 資料の性質と価値
三 各地域における注意すべき慣行
四 若干の考察
五 狩猟文書の系統の再検討
第二章 各地狩猟伝承の残存と消滅
一 屋久島調査報告
二 只見川流域の狩猟伝承
三 青森県西津軽郡鰺ヶ沢の狩猟碑
四 中国山地の狩猟の状況
第三章 山中異界観の成立
一 異界とは何か
二 異界を領するもの
三 日本人にとっての異界の成立
四 平家谷の成立
五 一本足の山の神
六 海外知識の導入
七 日本人の山中異界への対応
八 山詞の分析と考察
第四章 山中異界と山言葉その他
一 山言葉の成立
二 山中秘儀の問題
三 日本人の野獣観と西欧人
四 野獣観あるいは異界観の功罪
第五章 山の神の一考察
一 はじめに
二 山中異界と山の神
三 ナウマン女史の著作の概要―その一―
四 ナウマン女史の著作の概要―その二―
五 山中異界の支配者と野獣
六 アジア・ヨーロッパの野獣観
第六章 山の神縁起文書
一 いわゆる狩猟伝承文書とは何か
二 狩猟文書の系統化
三 巻物の時代的新旧
四 下北半島の狩の巻物を手がかりに
五 筆をおくに当って
終りに
一 今後の課題
付論その一 研究対象(日本民族)の範囲
日本民族の形成と完了―その時代と学的意義―
一 この論考の趣旨
二 先学の認識
三 日本民族の統合過程
四 足利(戦国期)時代移住の家系伝承―上・信地方の事例―
五 足利時代が人心に与えたもの
六 結び
付論その二 調査技法の問題
「聞き取り」という調査法について
一 はじめに
二 ききとりという作業
三 民俗資料の現地調査
四 ききとりは対話法ではない
五 聞き手の能力
六 対話による「同情」の世界の構築
索 引