陶冶と訓育の統一
現代教科論の活動理論的研究
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まえがき
序章 陶冶と訓育の統一の活動理論的研究
第一部 陶冶と訓育の教育思想
第一章 教育史の基本ライン―陶冶と訓育
第一節 教育認識が歩んだ道―陶冶と訓育
第二節 教育の英知と陶冶=訓育
第三節 パイダゴーギアの陶冶と訓育
第二章 近代教育学と教授学における陶冶と訓育
第一節 陶冶と訓育の新しい局面
第二節 ラトケとコメニウスの陶冶と訓育の構想
第三節 自我の発見とその教育学的結論と教育学的試みと陶冶=訓育
第四節 われわれの人間のなかの人間性の概念と陶冶=訓育
第五節 ペスタロッチとその息子たちの陶冶と訓育
第三章 プロイセン条令と改革教育学の陶冶と訓育
第一節 伝統と啓蒙の間の陶冶と訓育
第二節 啓蒙と注入の間の陶冶と訓育
第三節 プロイセン条令の陶冶と訓育
第四章 東西ドイツの陶冶概念と訓育概念
第一節 西ドイツの陶冶概念への討論
第二節 西ドイツの陶冶理論と陶冶理解
第三節 西ドイツの陶冶概念と形成概念
第四節 西ドイツの教育概念の把握
第五節 東ドイツの陶冶概念の規定
第六節 東ドイツの教育概念と訓育概念
第五章 陶冶と訓育の統一の構想と理論
第一節 教育における陶冶と訓育の概念整理
第二節 陶冶と訓育の明確化と整合性
第三節 陶冶と訓育の概念内容と統一過程
第四節 陶冶と訓育の特有性とその統一の諸条件
第六章 教育と教授の構造原理としての陶冶と訓育の統一
第一節 教育と教授における陶冶と訓育の統一
第二節 教えることと学ぶことの統一と「指導と自主性の統一の原理」
第三節 生徒人格の個別的取扱いと集団の相互豊富化の統一の原理
第四節 教授の構成における統一性と個別化の原理
第五節 教授の構成における生活と教育の結合の原理
第七章 教授の変革と「陶冶と訓育の統一」
第一節 フンボルト大学トマシェフスキーの陶冶と訓育の統一の研究
第二節 陶冶と訓育の統一と課題解決
第三節 陶冶と訓育の統一性と特有性
第四節 陶冶と訓育の内面化
第五節 トマシェフスキー研究集団の研究の成果と問題
第二部 人格の全一性と陶冶と訓育の統一
第一章 人格把握と教育学的課題と諸問題
第一節 人格の教科論的考察観点と人格把握のメルクマール
第二節 教科論における人格の構造と人格の発達と人格の形成
第三節 人格理論の哲学的基礎と教育学的課題
第二章 人格とその発達の全一性と全体性
第一節 人格とその発達の人格心理学的研究
第二節 人格の特性分離的―孤立的把握と陶冶と訓育の統一
第三節 人格の過程領域と特性領域
第三章 人格の全一性と能動性
第一節 人格の全一的総体性
第二節 諸メルクマールの統一としての人格および人格理論と人格発達
第三節 人間の能動性・決定・発達の三つの原理
第四節 三つの諸原理による内と外の模写の方法論
第五節 人間の存在関連の総合的研究の方法論
第四章 人間の精神発達の文化歴史理論
第一節 ヴィゴツキーの高次精神的諸機能と記号の役割
第三節 記号の役割とゾチアールな諸関係の内化の観念
第四節 文化歴史理論の教育と精神的発達の相互関係の問題
第五章 立場理論と心的なものの決定の問題
第一節 無意識的な心的現象と意識との結合
第二節 主体の立場と活動
第三節 立場理論と心理的なものの決定の問題
第六章 人格発達と集団発達の相互作用と合法則性
第一節 人格発達と集団発達の関連と統一
第二節 生徒集団の機能と構造
第三節 集団発達の一般的基準と個別化
第四節 集団発達の推進諸力と諸合法則性
第三部 人格とその発達と教育の活動理論的構想
第一章 人間活動の分析の原理と経過(ソビエト・ロシア)
第一節 ソビエト心理学の活動理論とその出発諸原理
第二節 刺激原理に対立するものとしての対象性の原理
第三節 反応の原理との対立としての能動性の原理
第四節 順応の原理との対立としての活動の非順応的本性の原理
第五節 直接的な諸観念連合の原理に反対する媒介の原理
第六節 社会化の原理に反対する内化―外化の原理
第七節 諸単位にしたがった心理学的分析の原理
第八節 活動構造における客体の位置への心理的反映の依存性の原理
第九節 ソビエト活動研究の経過と教訓
第二章 教育心理学特に学習活動における活動構想(旧東ドイツ)
第一節 活動構想の選択された諸アスペクト
第二節 教育心理学における活動構想と人格発達の研究
第三節 活動構想による学習活動の分析
第四節 学習活動の確認ストラテジーと形成ストラテジー
第五節 振舞調整の諸構成要素の分析と形成
第六節 教育心理学における活動理論研究の若干の要約
第三章 活動理論の受容の経過とそこでの問題状況(旧西ドイツ)
第一節 西ドイツと西ベルリンの活動理論の受容
第二節 活動理論の受容とその状況
第三節 活動理論の受容の三つの時期
第四節 活動理論をめぐる諸問題
第四章 アメリカと北欧二国の活動理論の受容と展開
第一節 アメリカにおけるマインドへの社会文化的アプローチ
第二節 社会文化的アプローチの衝撃の理由と実態
第三節 スカンディナヴィアの二国における活動理論の受容と発展
第五章 人格の活動理論と立場理論
第一節 活動理論と立場の理論研究
第二節 立場の社会心理学的―教育心理学的研究
第三節 グルジア学派の立場研究と立場理論への関心
第六章 人格の立場と活動の相互関係
第一節 グルジア学派の諸研究における立場の概念
第二節 グルジア学派における立場諸研究の発達水準
第三節 人格の立場と活動の関連
第七章 文化歴史学派の活動アプローチの異同
第一節 統一的でない文化歴史学派―ヴィゴツキーとレオンチェフ
第二節 心理学の直接性要請への批判
第三節 主体による反映の直接的媒介としての活動
第四節 理念的過程に固有の対象性
第五節 反省的思考の手段としての言語記号
第六節 文化歴史学派の伝説におけるヴィゴツキー
第四部 教授構成における陶冶と訓育の統一
第一章 教育学的思考と行為の構成的ジンテーゼ
第一節 実践的教育行為と教育学理論の統一
第二節 教育過程における目的的諸関係と因果的諸関係の統一
第三節 教育的シチュエーションへのアプローチ
第四節 教育的シチュエーションの最適な解決
第二章 学習活動における学習動機と学習動機づけ
第一節 学習動機の発生と発達の諸条件
第二節 主体ポジションと学習動機の発達
第三節 学習動機と学習活動
第四節 学習動機づけの本質的な心理的メルクマール
第三章 学習活動における立場の機能
第一節 人格の全体性と活動の全体性と立場
第二節 振舞の主体の心理的な全体性としての能動性と立場
第三節 学習過程の発達における諸段階と立場の機能
第四節 学習過程の出発段階の分析
第五節 学習過程の課題解決と意図実現の段階と立場
第六節 学習過程の最後の段階と立場
第四章 教授構成と学習立場
第一節 学習立場と教授の質と効果性の向上
第二節 学習立場とその発達
第三節 教授における学習立場の形成
第四節 学習立場の発達と教師の思想
第五章 教授コミュニケーションと協同
第一節 教授コミュニケーションと協同の研究の背景
第二節 カテゴリー的アプローチとパラダイム的アプローチ
第三節 教授の基礎カテゴリー
第四節 教授のゾチアールなコミュニケーション的性格の意識化
第五節 コミュニケーションと主体ポジション
第六節 広く専門化されたコミュニケーション理解
第六章 教授の陶冶―訓育過程における言葉とゾチアールな行動
第一節 言葉とコミュニケーションと訓育
第二節 教授の価値定位と価値実現の手段としての言語ファクターとゾチアールなファクター
第三節 教授における関係促進的な言語態度
第七章 陶冶と訓育の統一と本質的なものへの集中
第一節 教授における本質的なものへの集中
第二節 実践的問題解決と概念的明確化
第三節 基礎的なものと本質的なもの
第四節 教授の高い効果性と教授成果の高い質への定位
第五節 教授原理としての本質的なものへの集中
第八章 生徒定位的教授の計画と構成
第一節 共同の教育学の時代潮流と拡大
第二節 共同の教授構想と教授プラン
第三節 学校での教授計画の新しい諸次元
第四節 合理的な素材媒介とゾチアールな学習
第五節 教授―学習諸方法の多様性と興味深い教授構成
終章 陶冶と訓育の統一とその活動理論的構想
第一節 子ども定位的教科論のメルクマール
第二節 人格とその発達の活動理論的形成
第三節 学習活動の活動構想と行動理論の発展課題
補説 活動理論がかかえる諸問題
第一節 心理学の再構築の問題とその解決
第二節 心理学における活動アプローチの創設者としてのルビンシュテイン
第三節 人間の外的世界との相互作用についてのレオンチェフ批判
第四節 活動理論についての哲学的見解