博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

教育参加と民主制

教育参加と民主制

フランスにおける教育審議機関に関する研究

定価: 20,350 (本体 18,500 円+税)
生徒・父母・教職員等が教育行政や学校管理運営に関与する機構を先進的に創設し発展させてきたフランスにおける教育参加制度の歴史・現状・課題を実証的に究明。
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目次を表示します。
 序章 本研究の課題と研究方法、研究対象 
  第1節 フランス教育審議機関に関する研究の課題と意義
  第2節 フランスにおける教育に関する権利論と教育参加
    1、学習者・教育公役務利用者の「教育への権利」と教育参加
    2、教員の「教育権」と教育参加
  第3節 フランス教育行政・学校管理機構における教育審議機関の位置と役割 
  第4節 本研究の方法と視点 
    1、わが国における先行研究の整理と検討 
    2、フランス教育審議機関研究の方法と視点 
    3、本書の構成
第1部 中央行政における教育審議会の成立と展開
  序
 第1章 中央教育行政における教育審議会の成立
  第1節 1850年までの中央教育行政における教育審議会
  第2節 ファルー法と公教育高等審議会 
  第3節 第二帝政下の教育審議会
 第2章 公教育制度の確立と教育審議会改革
  第1節 宗教関係者中心の審議会(1873年改革)
    1、1873年法の成立経過
    2、審議における争点
    3、1873年改革の評価
  第2節 公教育関係者中心の審議会(1880年改革)
    1、1880年法の成立経過
    2、フェリー法案の提案理由と議会審議
    3、公教育の代表による公教育高等審議会
  小結
 第3章 教育に関する利益代表参加の国民教育高等審議会
  第1節 国民教育高等審議会の成立と展開 
  第2節 1964年国民教育高等審議会改革の経過と法案審議過程 
  第3節 1964年改革をめぐる論争と対立点 
  第4節 1964年国民教育高等審議会改革の意味 
  結
    1、現代フランスにおける教育改革の立案と教育審議会の関係
    2、諮問機関としての教育審議会の限界 
    3、1989年教育基本法による国民教育高等審議会の改革(中央教育審議会)
第Ⅱ部 教員の職務管理および身分保障制度と教育審議機関
  序
 第1章 教育視学官制度と教員の職務管理 
  第1節 公立初等学校教員の上級管理機関 
  第2節 国民教育県視学官と公立初等学校教員 
  第3節 学校内部における公立初等学校教員の位置 
  第4節 自主的・創造的教育活動を保障するための職務管理制度
    1、公立初等学校教員の教育の自由
    2、教育視学官制度の問題と課題 
 第2章 初等教育県審議会と教員の身分保障 
  第1節 初等教育県審議会の成立と教員の参加 
  第2節 教育審議会への公立初等学校教員の対応
  第3節 初等教育県審議会の構成と機能
  小結
 第3章 人事同数委員会による教員の人事管理と身分保障
  第1節 同数委員会の設置と教員の身分規程 
    1、一般官吏規程と教員に関する特別身分規程 
    2、伝統的教育審議会と同数委員会 
  第2節 公立初等学校教員の人事管理手続き
    1、勤務評定の手続き
    2、俸給の決定と昇給および昇進 
    3、人事異動
    4、懲戒処分
  第3節 人事同数委員会の機能と役割
  小結
第Ⅲ部 学校管理運営改革と教育参加
  序
 第1章 父母の組織化と父母団体の発展 
  第1節 親の組織化と父母団体の活動
  第2節 父母団体の結成と発展 
 第2章 公立中等学校における学校管理運営改革と教育参加の制度化 
  第1節 1968年以前の中等学校管理運営 
    1、1945年の学校管理改革
    2、管理運営の実態 
  第2節 学校管理機構への批判と改革要求 
  第3節1968年改革の実施 
  第4節 代表参加に基づく学校管理運営の実態と評価 
    1、父母、生徒、教員の対応 
    2、実態と評価
  小結 
 第3章 公立初等学校における父母参加の法制化 
  第1節 初等学校と父母の関係と1969年通達
  第2節 アビ改革による初等学校への父母参加の制度化
  第3節 初等学校への父母参加法制化の意図 
  第4節 父母参加の制度化の評価と問題点 
  小結 
 第4章 学級運営への父母および生徒の参加―教育参加をめぐる1つの焦点
  第1節 学級運営への参加要求と法制化 
  第2節 学級委員会への生徒・父母参加のあり方をめぐる紛争
  第3節 ジャンヌ・ダルク高校事件判決 
  第4節 1975-76年改革と問題の継続
 第5章 公立中等学校の管理運営への生徒代表参加 
  第1節 生徒代表の参加制度導入の背景 
    1、1968年以前の学校管理運営への生徒参加と改革の動き
    2、1968年5月「危機」と生徒参加の制度化
  第2節 生徒代表参加制度とその変遷 
    1、学校管理運営への生徒代表参加の3つの時期区分 
    2、1985年法制下での生徒代表参加制度 
  第3節 校則の策定と懲戒処分手続きへの生徒参加 
  第4節 生徒代表参加制度の現状と課題 
    1、生徒代表参加の実態と評価
    2、生徒参加の意義と課題
  小結 
 第6章 中等学校生徒の権利拡大と参加制度 
  第1節 1990年秋のリセ生徒(高校生)の教育改善要求運動 
    1、校内暴力事件から教育要求運動(街頭デモ)へ 
    2、政府当局者との交渉―高校生の要求
    3、高校生運動の背景
  第2節 生徒の諸権利の拡大措置と参加 
  第3節 中央教育審議会への高校生代表の参加 
  第4節 生徒代表参加制度の課題と展望 
  小結―フランスにおける生徒代表参加の理念とその諸権利の構造
  結
    1、最近の学校管理改革と父母代表参加制度の動向 
    2、教育の「利用者]から「共同責任者」へ
おわりに
Abstract 
あとがき 
索引
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者小野田正利 著
発行年月日1996年02月28日
頁数450頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0976-0