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ドイツにおける物理教育の現代化に関する研究

定価: 17,600 (本体 16,000 円+税)
世界に冠たるものを有していたドイツの物理教育は、いつ頃どのように現代化を成し遂げ、この現代化で何を達成し、何を問題として残しているのかを解明している。

【著者略歴】
田中賢二(たなか けんじ)
昭和24年 三重県に生まれる
昭和46年 高知大学文理学部理学科物理学専攻卒業
昭和48年 新潟大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了
昭和48年 三重県立上野工業高等学校教諭
昭和55年 広島大学大学院教育学研究科教科教育学専攻博士課程前期修了
昭和57年 広島大学大学院教育学研究科教科教育学専攻博士課程後期中途退学
昭和63年 広島大学教育学部講師
現 在 岡山大学教育学部助教授

博士(教育学)

専攻 理科教育学
目次を表示します。
まえがき
序章 研究の目的
第1節 研究の目的と意義
第2節 研究の視点と方法
第3節 先行研究の概要
引用文献
第Ⅰ編 第二次世界大戦以前のドイツにおける物理教育の変遷
 第1章 ワイマール期ドイツにおける物理教育
  第1節 ワイマール期ドイツにおける物理教育の背景 
  1.教育制度・教科 
   2.自然科学教育
  第2節 ワイマール期ドイツにおける物理教育の性格
   1.メランの指導要領案の改訂 
2.授業時間数
3.学習目標、学習内容
4.議論されていた事柄
第3節 まとめ
引用文献
第2章 ナチス期ドイツにおける物理教育
  第1節 ナチス期ドイツにおける物理教育の背景
   1.教育制度・教科 
   2.自然科学教育 
  第2節 ナチス期ドイツにおける物理教育の性格 
   1.授業時間数 
   2.学習目標 
   3.学習内容 
   4.ドイツ物理学 
  第3節 まとめ 
  引用文献 
第Ⅱ編 第二次世界大戦以後の西ドイツにおける物理教育の展開
 第3章 占領期ドイツにおける物理教育 
  第1節 占領期ドイツにおける物理教育の背景 
   1.教育制度・教科 
   2.自然科学教育 
  第2節 占領期ドイツにおける物理教育の性格 
   1.授業時間数 
   2.学習目標 
   3.学習内容 
   4.工学・歴史との関係 
  第3節 まとめ 
  引用文献 
 第4章 現代化に至るまでの西ドイツにおける物理教育
  第1節 現代化に至るまでの西ドイツにおける物理教育の背景
   1.教育制度・教科 
   2.自然科学教育
   (1)授業時間数の相対比率 
   (2)連邦政府の振興策
第2節 現代化に至るまでの西ドイツにおける物理教育の性格
1.授業時間数
2.学習目標
3.学習内容
4.ヴァーゲンシャインの主張
5.決議・勧告
第3節 まとめ
引用文献
第Ⅲ編 西ドイツにおける物理教育の現代化
 第5章 初等教育段階における物理教育の現代化
  第1節 事象教授(ノルトライン・ヴェストファーレン邦)における物理
教育
   1.事象教授の構想
   2.教科区分
   3.学習目標・他の領域との関連
   4.学習内容・学習方法
  第2節 事象教授・郷土及事象科(バイエルン邦)における物理教育
   1.教科区分 
   2.授業時間数 
   3.学習目標
   4.学習内容
  第3節 事象教授・郷土及事象教授(シュレスヴィヒ・ホルシュタイン
邦)における物理教育
   1.教科区分
   2.授業時間数
   3.学習目標
   4.学習内容
第4節 まとめ
  引用文献
第6章 前期中等教育段階における物理教育の現代化
第1節 創設された自然科学教育研究所の考える物理教育
   1.自然科学教育研究所の性格
   (1)創設 
   (2)組織 
   2.自然科学教育研究所・物理教育部門の活動
   (1)カリキュラム開発
   (2)談話会の開催 
   3.自然科学教育研究所の考える総合理科教育
   (1)目標 
   (2)総合的単元 
  第2節 新構想のオリエンティールング段階における物理教育
   1.オリエンティールング段階における科学教育
   (1)オリエンティールング段階の性格
   (2)教科区分と時間配分 
   2.オリエンティールング段階用IPNカリキュラム物理
   (1)開発 
   (2)特徴・影響 
   3.ラインラント・プファルツ邦の場合
(1)カリキュラム開発
   (2)学習内容
第3節 新構想のゲザムトシューレにおける物理教育
   1.前期中等教育段階全体を対象とした物理教育
   (1)3分岐の学校種
   (2)学習目標
   2.ゲザムトシューレと伝統的な学校種との比較
   (1)授業時間数
   (2)学習内容・授業 
   3.ゲザムトシューレにおける多様化
   (1)多様化の試み 
   (2)ヘッセン邦の場合 
第4節 伝統的な学校種における物理教育
   1.ハウプトシューレ 
   (1)ハウプトシューレの発展
   (2)教科区分と授業時間数 
   (3)学習目標
   (4)学習内容
   2.レアールシューレとギムナジウム下級・中級段階
   3.SI単位系の物理教育への導入
第5節 まとめ
引用文献
第7章 後期中等教育段階における物理教育の現代化
  第1節 ザールブリュケン協定締結までのギムナジウム上級段階における
物理教育
1.邦間協定
   (1)デュッセルドルフ協定
   (2)成熟(入学資格)証の相互承認
   2.上級段階における試みと主張
   (1)自然科学ギムナジウム
   (2)上級段階の弾力化 
   (3)主張
   3.物理教育の実態
   (1)授業時間数
   (2)学習内容
   (3)学習共同体、コロキウム 
第2節 ザールプリュケン協定締結以後のギムナジウム上級段階における
物理教育
   1.ザールプリュケン協定 
   (1)伝統的な前提 
   (2)履修教科数の削減、選択必修の導入 
   2.物理教育の実態 
   (1)必修授業時間数の差の拡大・底上げ 
   (2)履修率の低さ 
(3)他の教科との関連の強化
(4)学習内容の集中・深化
   3.物理教育に対する意見 
   (1)必修教科への変更要求 
   (2)総合自然科学の希求 
   (3)補充試験の要求
   (4)学習内容の検討 
第3節 ボン協定以後のギムナジウム上級段階における物理教育
  1.ボン協定 
(1)ザールブリュケン協定からボン協定へ
(2)ポン協定における履修方法
(3)関連諸協定
2.物理教育の実態
   (1)学習内容の高度化
(2)履修率の低下
(3)学力の低下
(4)厳しい評価
3.物理教育に対する意見
   (1)ポン協定の理念の保障
(2)履修時間数の確保
(3)学習共同体の利用
   (4)授業方法の改善 
第4節 職業教育学校における物理教育
  1.職業教育学校の発展
   (1)職業教育学校制度 
   (2)新構想の専門上級学校 
   (3)バーデン・ヴュルテンベルグ邦の職業ギムナジウム
   2.新構想の専門上級学校における物理教育
   (1)授業時間数
(2)学習目標
  (3)学習内容
3.職業ギムナジウムにおける物理教育
   (1)授業時間数
(2)学習目標
(3)学習内容
(4)学習方法
第5節 まとめ
引用文献
終章 研究の総括
  引用文献
図表一覧
引用文献一覧
論文の要旨
研究歴
あとがき
著者田中賢二 著
発行年月日1996年02月28日
頁数444頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0963-0