博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

私の万時簿

広島大学最終講義

定価: 2,200 (本体 2,000 円+税)
1995年5月に始まり7月に終った広島大学での最終講義メモを一書としたもの。若き学究の日々を語り、傍証資料を注記し、著者の教育史学研究の軌跡をたどる。

【著者略歴】
三好信浩(みよし のぶひろ)
昭和7年 大分県に生まれる
昭和三十六年 広島大学大学院教育学研究科教育行政学専攻博士課程単位取得満期退学
昭和三十六年 広島大学教育学部助手
昭和三十七年 茨城大学教育学部助手
昭和三十八年 茨城大学教育学部講師
昭和四十一年 教育学博士(広島大学)
昭和四十三年 茨城大学教育学部助教授
昭和四十四年 大阪市立大学文学部助教授
昭和四十九年 広島大学教育学部助教授
昭和五十六年 広島大学教育学部教授
目次を表示します。
はじめに
第一話 方時簿の源流域
      川の流れと時の流れ
      中島市三郎先生と万善簿
       資料1 「私の万時簿」(『月刊健康』)
       資料2 「日田に大学が欲しい」(広報『ひた』)
第二話 教育学という水路
      教員の子は教員
      進路選択の悩みとその流水路
       資料3 父親の叙勲記事(『西日本新聞』)
       資料4 「教育の比較史」
          (『洗耳子-佐藤清太博士追悼文集』)
第三話 イギリス教育史事始め
      皇至道先生
      ケイ・シャトルワースに辿り着くまで
       資料5 『イギリス公教育の歴史的構造』の「まえがき」
       資料6 皇至道先生と井上久雄先生の尊翰
第四話 アンダー・カレントとしての教師教育史
      教員養成の渦中に泳ぐ
      手がかりとしてのアメリカ教師教育史
       資料7 「プロフェッションの条件」
          (『茨城県教育研究会報』)
       資料8 『教師教育の成立と発展』の「まえがき」
第五話 心の沈澱物としての上方文化
      大阪でのカルチャー・ショック
      佐藤三郎先生と雅俗の超克
       資料9 『イギリス労働党公教育政策史』の「まえがき」
       資料10「学校給食の理想と現実」(『毎日新聞』)
       資料11 『現代教育の倫理』の「訳者あとがき」
第六話 国際関係から見た近代日本の教育史
      井上久雄先生
      ヘンリー・ダイアーと出会うまで
       資料12 『日本教育の開国』の「はしがき」
       資料13 『ダイアーの日本』の「あとがき」
       資料14 「日本教育の国際関係」(『蛍雪時代』)
第七話 日本産業の近代化と学校教育の役割
      イギリスと比較した日本の工業化と教育
      日本の産業教育成立史三部作
       資料15 『日本工業教育成立史の研究』の「まえがき」
       資料16 『日本農業教育成立史の研究』の「まえがき」
       資料17 「明治初年英人農学者たち」(『朝日新聞』)
       資料18 『日本商業教育成立史の研究」の「まえがき」
第八話 出版文化の持つ産業啓蒙の効果
      教育効果と啓蒙効果の相乗作用
      日本の産業啓蒙史二部作
       資料19 『近代日本産業啓蒙書の研究』の「緒言」
       資料20 『近代日本産業啓蒙家の研究』の「緒言」
       資料21 「日.本の産業近代化」(『聖教新聞』)
第九話 広島の地域教育実態史
      広島の学校教育史
      広島の師範教育史
       資料22 「教育博物館の話」(『広大フォーラム』)
       資料23 『日本師範教育史の構造』の「まえがき」
第十話 流動の中に静を求むるの書
      新書本のおもしろさ
      教科書のむずかしき
       資料24 『明治のエンジニア教育』の「あとがき」
       資料25 『商売往来の世界』の「あとがき」
       資料26 「自己学習の手本『商売往来』」
           (『日本経済新開』)
       資料27 『日本教育史』の「まえがき」
第十一話 統合移転と大学改革の波濤
      教育学部のキャンパス計画
      田中隆荘学長に随伴しての荒波渡り
       資料28 「教育学部のキャンパス・ディベロップメント」
           (『広島大学統合移転完了記念誌』)
       資料29 「心臓の鼓動する大学づくり」(『尚志』)
       資料30 「広島大学の大学改革」(『書斎の窓』)
       資料31 「教育の流れと大学入試」(『入研協ニュース』)
       資料32 学生部長としてのメッセージ
           (『広大フォーラム』)
第十二話 方時簿の下流域
      自己点検に見る三つの水紋
      方時簿にかける三つの水門
       資料33 「東京と地方」(『月刊健康』)
       資料34 「地域社会と広島大」(『中国新聞』)
       資料35 「千里の馬と千里の牛」(『月刊健康』)
附録 <略年譜>
   <主要業績一覧>
   <文部省科学研究費受給一覧>
あとがき
著者三好信浩 著
発行年月日1996年01月31日
頁数182頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0960-9