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老年期認知症患者を対象とした音楽療法に関する研究

定価: 7,150 (本体 6,500 円+税)
本書は、認知症状患者に対する音楽療法の効果について理論的に検討すると共に、多数の実践例を対象としてその効果に関する包括的な調査の結果をまとめた労作。

【著者略歴】
渡辺恭子(わたなべ きょうこ)
2002年 名古屋大学大学院博士課程後期教育発達科学研究科修了
教育学博士
現在 金城学院大学人間科学部准教授。

日本音楽療法学会認定音楽療法士。
日本臨床心理士資格認定協会認定臨床心理士。
目次を表示します。
第一部 理論編
第一章 音楽療法の歴史的背景
 第一節 西洋における古代の音楽療法
 第二節 近代音楽療法の確立
 第三節 第二次世界大戦前の音楽療法(米国における現代音楽療法の萌芽)
 第四節 現代の音楽療法(米国における現代音楽療法の成熟)
 第五節 日本の音楽療法の歴史
第二章 音楽療法の理論的背景
 第一節 音楽療法の定義
 第二節 音楽療法と関連領域
 第三節 音楽の治療的特性に関する考察
 第四節 音楽療法の対象
第三章 音楽療法の方法論
 第一節 受動的音楽療法
 第二節 能動的音楽療法
第四章 老年期領域に関する考察
 第一節 老年精神医学的観点からの考察
 第二節 老年心理学的観点からの考察
 第三節 老年看護学的観点からの考察

第二部 実証編
第五章 認知症用愛媛式音楽療法評価表の
    (Ehime Music therapy Scale for Dementia;D-EMS)
    有用性に関する検討
 第一節 音楽療法評価表に関する先行研究
 第二節 対象と方法
 第三節 結果
 第四節 考察
第六章 音楽療法の効果に関する一考察~他の集団活動との比較から~
 第一節 音楽療法の効果および認知症疾患に関する先行研究と仮説
 第二節 対象と方法
 第三節 結果
 第四節 考察
第七章 音楽療法が老年期の患者の認知機能に及ぼす効果に関する考察
 第一節 序言
 第二節 対象と方法
 第三節 結果
 第四節 考察
第八章 認知症症状のある高齢者の音楽活動の評価とその意義
 第一節 序言
 第二節 対象と方法
 第三節 結果
 第四節 考察
第九章 長期的な音楽療法実施による変化に関する検討
 第一節 序言
 第二節 対象と方法
 第三節 結果
 第四節 考察
第十章 前頭側頭葉変性症患者に対する音楽療法の試み
 第一節 前頭側頭葉変性症に関する先行研究
 第二節 対象と方法
 第三節 結果
 第四節 考察

第三部 総括編
第十一章 総括
 第一節 老年期を対象とした音楽療法の目的と活動に関する総括
 第二節 研究結果の総括
引用および参考文献一覧
資料
 資料1 認知症用愛媛式音楽療法評価表
   (Ehime Music therapy Scale for Dementia;D-EMS)
      評価表
      評価マニュアル
      記録表
      実施用
     評価練習用問題集
     評価練習用問題集解答と解説
 資料2 音楽療法導入表
 資料3 音楽療法記録表
あとがき
著者渡辺恭子 著
発行年月日2008年01月31日
頁数188頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1662-1

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