英語授業における話しことばの学習過程
発話の正確さ・流暢さ・複雑さに基づく検討
定価:
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序章 問題の所在
第Ⅰ部 研究目的と研究方法
第1章 研究の背景と目的,及び本論文の構成
第1節 本研究の背景と目的
第2節 説明概念及び分析の枠組み
第3節 研究上の問いと研究方法との関連
第4節 本論文の構成
第2章 研究アプローチと研究テーマとの関連
第1節 第二言語習得研究における研究アプローチに関する論争
第2節 第二言語習得研究における「認知的アプローチ」
第1項 言語知識の獲得と「正確さ」の概念
第2項 言語運用と「流暢さ」の概念
第3項 発話の認知メカニズム研究における「複雑さ」の概念
第4項 正確さ・流暢さ・複雑さのトレード・オフ
第3節 第二言語習得研究における「社会文化的アプローチ」
第1項 「社会文化理論」の第二言語習得研究への影響
第2項 量的分析と質的分析の併用による研究
第4節 社会文化的アプローチにおける学習の概念
第1項 学習に関するメタファー
第2項 言語学習研究における学習概念
第5節 教室研究の方法
第1項 「参加構造」の定義
第2項 教室対話の非対称性と対称性
第3項 一斉授業におけるIRF構造
第Ⅱ部 「テクストの機能的二重性」に基づく発話の正確さ・流暢さ・複雑さ
第3章 「単声機能」に焦点を当てた発話の正確さ・流暢さ・複雑さ
第1節 プランニング研究における正確さ・流暢さ・複雑さ(研究1)
第1項 正確さ・流暢さ・複雑さの測定方法
第2項 プランニングが正確さ・流暢さ・複雑さに与える影響
第3項 研究方法
第4項 結果と考察
第5項 本節のまとめと課題
第2節 正確さ・流暢さ・複雑さの通時的変化(研究2)
第1項 正確さ・流暢さ・複雑さの縦断的研究の意義
第2項 日本における発話の熟達化に関する縦断的研究
第3項 研究の目的と方法
第4項 結果と考察
第5項 本節のまとめと課題
第3節 スピーチ評価と正確さ・流暢さ・複雑さとの関連(研究3)
第1項 スピーチの全体的評価と客観的測定値との相関
第2項 研究方法
第3項 結果と考察
第4節 次章への課題
第4章 「対話機能」に焦点を当てた発話の正確さ・流暢さ・複雑さ
第1節 対話における発話の正確さ(研究4)
第1項 対話における正確さ概念としての修正発話
第2項 研究方法
第3項 結果と考察
第4項 対話における正確さのまとめ
第2節 対話における発話の流暢さ(研究5)
第1項 対話における流暢さ概念としての繰り返し発話
第2項 研究方法
第3項 結果と考察
第4項 対話における流暢さのまとめ
第3節 対話における発話の複雑さ(研究6)
第1項 対話における複雑さ概念としての言い換え発話
第2項 研究方法
第3項 結果と考察
第4項 対話における複雑さのまとめ
第4節 第Ⅱ部のまとめ
第Ⅲ部 教室文脈における話しことばの学習過程
第5章 明示的参加構造の違いが話しことばの学習に与える影響(研究7)
第1節 教師主導と生徒主導の対話場面の比較
第2節 研究方法
第3節 結果と考察
第1項 参加構造と質問状況
第2項 参加構造の違いと対話の対称性
第3項 対称的な対話場面における対話の協働構築
第4節 本章のまとめと次章への課題
第6章 暗黙的参加構造の違いが話しことばの学習に与える影響(研究8)
第1節 学習共同体構成員の異なる対話場面の比較
第2節 研究方法
第3節 結果と考察
第1項 参加構造と教師の指導との関連
第2項 英語自己表現に関するクラス間比較
第3項 学習スタイルに関するクラス間比較
第4節 本節のまとめと次章への課題
第7章 授業形態が話しことばの学習に与える影響(研究9)
第1節 一斉授業形態とグループ学習形態の対話場面の比較
第1項 教師の権威性と対話の対称性への着目
第2項 協働的学習の定義と意義
第2節 研究方法
第3節 結果と考察
第1項 一斉授業形態におけるIRF構造による協働的学習
第2項 グループ学習形態における協働的学習
第4節 本章のまとめと今後の課題
終章 本研究の成果
第1節 第Ⅰ部の総括
第2節 第Ⅱ部の総括
第3節 第Ⅲ部の総括
第4節 本論文の総括
第5節 本論文を通して得られた教授的示唆
第6節 今後の課題
引用文献
あとがき