João Rodriguez 『ARTE GRANDE』の成立と分析
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はじめに
ポルトガル語原文からの転写と訳について
第1章 文典成立の歴史的および言語的背景
1.大航海時代
2.イエズス会
3.西欧世界の言語観
4.Rodriguezの語学力
5.Rodriguezの情熱
参考文献
第2章 ラテン語学の与えた影響
1.Rodriguezの言語観
2.Manoel AlvarezのDE INSTITVTIONE GRAMMATICA
2-1 ギリシア語、ラテン語文典の歴史
2-2 天草版DE INSTITVTIONE GRAMMATICA
3.DE INSTITVTIONE GRAMMATICAと日本語
3-1 Admonitio
3-2 名詞Dominusの格変化
3-3 ラテン語、日本語、ポルトガル語の動詞活用が3欄組
3-4 日本語の例文
4.土井氏の指摘
4-1 全体の構成
4-2 名詞の格
4-3 名詞の複数
4-4 Verbo substantivo
4-5 Modo optativo
4-6 日本語の例文
5.DE INSTITVTIONE GRAMMATICAとARTE GRANDEの章立ての対照―対応関係がはっきりしている章―
5-1 名詞の語形変化
5-2 動詞
5-2-1 動詞活用
5-2-2 活用の不規則な動詞
5-2-3 動詞文
5-2-4 能動、受動
5-2-5 動詞の不定法、動名詞、目的分詞、分詞
5-3 副詞、間投詞、接続詞
5-4 修辞法
5-5 発音
5-6 詩歌について
5-7 名字について
5-8 語の移入とその発音
6.ARTE GRANDEにあってDE INSTITVTIONE GRAMMATICAにはない章について―言語的な記述―
6-1 形容動詞
6-2 動詞の否定語根
6-3 書きことばの動詞
6-4 待遇
6-5 助辞
6-6 格辞
6-7 後置詞
6-8 「こゑ」と「よみ」
6-9 関係詞
6-10 方言
6-11 G-79:LIVRO Ⅰのまとめ
7.ARTE GRANDEにあってDE INSTITVTIONE GRAMMATICAにはない章について―文化的な記述―
7-1 書状
7-2 数、年号、時刻
8.DE INSTITVTIONE GRAMMATICAにあってARTE GRANDEにはない章について
9.おわりに
参考文献
図2-1 巻頭のADVERTENCIAS(緒言)の一部
図2-2 DE INSTITVTIONE GRAMMATICA、ARTE GRANDE章立て対照図-1
図2-3 DE INSTITVTIONE GRAMMATICA、ARTE GRANDE章立て対照図-2
図2-4 DE INSTITVTIONE GRAMMATICA、ARTE GRANDE章立て対照図-3
第3章 ADVERBIO「副詞」について
0.はじめに
1.Téchnē grammatikē'とDE INSTITVTIONE GRAMMATICA
2.DE INSTITVTIONE GRAMMATICAとARTE GRANDE-1
3.DE INSTITVTIONE GRAMMATICAのRVDIMENTA
3-1 冒頭
3-2 副詞の25分類
4.DE INSTITVTIONE GRAMMATICAのCONSTRVCTONE
5.ARTE GRANDEのRVDIMENTA
5-1 冒頭
5-2 イ形容詞の連用形
5-3 ナ形容詞の連用形
5-4 畳語の半分+-mequ
5-5 畳語の副詞の語例
5-6 -to、-doでおわる副詞
5-7 畳語+-toxite
5-8 副詞の30分類
6.ARTE GRANDEのCONSTRUIÇÃO
6-1 冒頭
6-2 副詞一般について
6-2-1 動詞、イ形容詞、ナ形容詞の連用形
6-2-2 動詞のテ形
6-2-3 ‘こゑ’の畳語+-toxite
6-2-4 ‘よみ’の畳語
6-2-5 畳語の半分+-mequ
6-2-6 ナ形容詞の連用形、-ニでおわる副詞
6-3 各論
6-3-1 -として、-して
6-3-2 こそ、結句、却って
6-3-3 さへ、すら、だに、だにも、だも、だし
6-3-4 おいて、おいては、おいてをや、とっては、いたっては
6-3-5 ところ、ところに
6-3-6 ほど、ほどの、ほどに
6-3-7 却って、結句
6-3-8 よも
6-3-9 やう、やうだい、やうす、体(てい)、やうに
6-3-10 べう、つべう、つべしい、覚しい
6-3-11 ばし
6-3-12 ばかり
6-3-13 だて、ふり、ぶり
6-3-14 さま、さまに
6-3-15 まま、ままに
6-3-16 まい
6-4 ポルトガル語の品詞について
7.DionysiusからAlvarez、そして、Rodriguezへ
8.DE INSTITVTIONE GRAMMATICAとARTE GRANDE-2
9.ARTE GRANDEにおけるくり返し
10.ARTE GRANDEのAdverbio「副詞」について
11.Rodriguezの独自性とその工夫
参考文献
図3-1 DionysiusからAlvarez、そして、Rodriguezへ
図3-2 DE INSTITVTIONE GRAMMATICAとARTE GRANDEの構成対照図
表3-1 DE INSTITVTIONE GRAMMATICAの副詞の25分類
表3-2 DE INSTITVTIONE GRAMMATICAのCONSTRVCTIONE
表3-3 ARTE GRANDEの副詞の30分類
表3-4 ARTE GRANDEのCONSTRUIÇÃO-副詞一般について
表3-5 ARTE GRANDEのCONSTRUIÇÃO-各論
第4章 elegância、elegante、elegantemente
1.elegânciaの由来
1-1 ラテン語の歴史的変遷
1-2 Lorenzo Valla
2.「エレガント」の語義
2-1 古典ラテン語におけるエレガントの語義
2-2 語源辞典によって知りうる16世紀のポルトガル語での語義
2-3 現代ポルトガル語での語義
3.「エレガント」な日本語とは
4.日本語教育の見地から
5.言い誤り、直訳
6.「一覧表」について
7.「エレガント」の分類
7-① 同義語
7-② 複合語
7-③ 副詞
7-④ 尊敬、礼儀
7-⑤ 複合述語
7-⑥ 中級文型
7-⑦ 語、句、形態素
7-⑧ 助詞
7-⑨ 文末要素
7-⑩ 語順
7-⑪ 動詞と法
7-⑫~⑰の「エレガント」
8.Rodriguezの「エレガント」
参考文献
表4-1 ARTE GRANDE、ARTE BREVEの「エレガント」一覧 出現順
表4-2 ARTE GRANDE、ARTE BREVEの「エレガント」一覧 分類
第5章 sonsonete
1.sonsonete
2.sonsoneteとは?:辞書にある記述
2-1 DICIONÁRIO ETIMOLÓGICO
2-2 Diccionario crítico etimológico castellano e hispánico
2-3 DICCIONARIO LINGUA PORTUGUEZA
3.ARTE GRANDEとARTE BREVEの記述
3-1 もったいぶった調子、皮肉っぽい響き
3-2 いなかくさいゆるんだ調音
3-3 ポルトガル語なまり
3-4 有声子音の前の鼻音
4.João Rodriguezのsonsonete
参考文献
表5 sonsonete一覧
第6章 língua、linguagem、palavra
1.língua
2.linguagem
3.palavra
参考文献
表6-1 língua一覧
表6-2 linguagem一覧
表6-3 palavra一覧
第7章 Bodleian本とCrawford本
1.Crawford本の書きいれについて
2.余白の印刷
3. Bodleian本とCrawford本とを見くらべて
参考文献
図7-1 通し番号1の書きいれの写し
図7-2 Bodleian本 第13葉裏の影印
図7-3 Bodleian本 第213葉裏の影印
図7-4 Bodleian本 第14葉裏の影印
図7-5 Bodleian本 第76葉裏の影印
図7-6 Bodleian本 第140葉裏の影印
表7 Crawford本書きいれ一覧
第8章 DE INSTITVTIONE GRAMMATICAとARTE GRANDEとにおける日本語引用例の対照
1.日本語引用例の対照
2.では、なぜそれほどにいそいだのか。
3.字体の乱れと乱丁
参考文献
図8-1 第65葉裏 Rongo
図8-2 LICENÇA(允許状)
図8-3 第107葉裏 1606年
図8-4 第107葉裏 1605年
図8-5 第240葉 奥付
図8-6 第2葉表
図8-7 第2葉裏
表8 日本語引用例 DE INSTITVTIONE GRAMMATICA、ARTE GRANDE対照表
第9章 Bodleian本と訳本とのローマ字つづりの異同
0.はじめに
1.表の見方
2.ケアレスミス
3.スペース
4.大文字と小文字
5.「,」、「.」、「?」
6.アクセント記号
6-1 読み取れないはずのものが印刷されている
6-2 アクセント記号が補完されている
6-3 アクセント記号がなかった
6-4 アクセント記号を改変した
7.つづり
7-1 アルファベットが補完されている
7-2 つづりがふえている
7-3 つづりがへっている
7-4 つづりがかわっている
8.脚注の記述
9.おわりに
図9-1 通し番号14「vŏxeraruruca」
図9-2 通し番号83「yóriua」
図9-3 通し番号28「n onodegozaru」
図9-4 通し番号422「xita aru」
図9-5 通し番号337「tachiyoritam?i」、ARTE GRANDEの第150葉裏
表9 ローマ字表記の異同一覧
第10章 おわりに
謝辞
参考文献