律令制度と日本古代の婚姻・家族に関する研究
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序
一 研究の背景と問題の所在
二 本書の留意点と目標
三 本書の構成
第一編 婚姻慣習と漢字表現
第一章 王位継承と結婚とその表現
はじめに
一 近親婚例の再検討
二 近親婚から見る双系的性格
三 近親婚に関する記述法
おわりに
第二章 親等、服紀と親族名称
はじめに
一 五服制と五等親条。服紀条
二 父系継承
三 父系親範囲
四 女性の帰属
五 多妻婚的名称使用法
六 五等親条と服紀条の役割
おわりに
第三章 婚姻語彙における和型と漢型の交渉
はじめに
一 「うたがき(かがひ)」
二 「相聞」・「往来」
三 「よばひ」・「娉」・「結婚」
四 「妻問」・「嬬問」・「?言」
五 空間移動を表す和型と漢型
おわりに
第二編 婚姻居住と親族関係
第一章 婚姻居住と律令制
はじめに
一 『万葉集』にみる家族と訪婚
二 律令制と夫婦同居
三 訪婚と妻方居住婚の連続性
四 妻方居住婚と独立居住婚の連続性
居住の段階性と流動性―おわりにかえて
第二章 平安時代の婿取婚について
はじめに
一 婿取りの決定―藤原長家の場合
二 妻方居住の事例―藤原兼頼の場合
三 独立居住の事例―藤原伊周、藤原頼宗、藤原公任、藤原教通の場合
おわりに
第三章 平安時代の邸宅伝領
はじめに
一 邸宅の所有者と居住者
二 妻家の邸宅と婿
三 邸宅伝領における夫婦、親子
おわりに
第四章 平安時代の「後見(うしろみ)」について
はじめに
一 後見の基本構造―婿取婚との関連性を中心に
二 後見の段階性と多層性―一夫多妻婚との関連を中心に
三 後見の活動的生活―個人所有制との関連を中心に
四 後見の公私両面性―摂関政治との関連性を中心に
おわりに
第三編 職と父系的継承
第一章 嫡庶子制について
はじめに
一 王位継承と嫡庶子制
二 蔭位継承と嫡庶子制
三 財産継承と嫡庶子制
四 戸籍制と嫡庶子制
おわりに
第二章 蔭位制について
はじめに
一 唐の資蔭制について
二 日本の蔭位制について
三 昇進コースの固定と官職の独占
四 官位・官職の譲与
五 日記の伝承
おわりに
第三章 家業と父系的継承
はじめに
一 官人登用制度と学問
二 紀伝道文人の家業観
三 家業と奉公
おわりに
終章
あとがき
索引(事項・研究者名)