コロナ禍と心の成長―日米におけるPTG研究と大学教育の魅力
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まえがき
第1章 コロナ禍におけるPTG研究を立ち上げる
1.2020年,慌ただしい春
2.心的外傷後成長(PTG)
3.心的外傷後成長尺度(PTGI)と4つの適用条件
4.PTGの実感は1つの出来事がもたらすのか
5.PTGI以外でPTGを測定する尺度
6.PTGIの5つの下位尺度
7.反省と渡米
8.日本語版(PTGI-J)について
9.翻訳版とPTGIの問題点
10.PTGIの内容的妥当性と独り立ちに向けて
第2章 PTGI-Xのプロジェクトに取り組む
1.心的外傷後成長尺度拡張版(PTGI-X)の開発
2.委員会活動の4つのレベルとテニュア
3.IRB
4.ペットの存在
5.PTGIとPTGI-Xに対する批判
6.回答形式を変更する案が続出した
7.プラスの変化とマイナスの変化
第3章 10か国研究を取りまとめる
1.心的外傷後低下(PTD)
2.非対称性
3.PTGとPTDは曲線関係にあるのか
4.10か国研究の経緯
5.研究の3つの目的
6.PTG理論モデルを構成する7つの要因
7.5つの変更点
8.研究結果その1:信頼性と妥当性
9.研究結果その2:プラスマイナス
10.研究結果その3:モデル応用の限界
第4章 日米2か国比較研究を振り返る
1.10か国研究で強調しなかった国際比較の結果
2.査読の意義
3.査読することされること
4.PTGの国際比較
5.国際比較と文化比較を混同してはいけない
6.人間の本性としてのPTG
第5章 なぜPTGかを考える
1.存在脅威管理理論(TMT)
2.PTGの闇の部分
3.いつ実施できるかわからない研究計画案
4.反論
5.PTGとTMTのまとめ
6.PTGは点と線,そして面
7.アンケート調査の限界とは何か
8.資源保存理論(COR)
9.PTGとCOR:手放すこと,そして得ること
10.PTGなら行動が伴うべきか
11.過去と現在
第6章 PTGを教育や臨床に応用する
1.論文や本を音読して写す
2.引用はコミュニケーション
3.卒論がない
4.PTGの授業
5.教えるということ
6.心理教育プログラムにPTGを取り入れる
7.統制群と介入群を比べて,プログラムの効果をみた
8.PTGIを心理療法の前後で使う
9.臨床とPTG
第7章 研究を拡大し,PTG の特徴を探る
1.レジリエンスとPTGは別物
2.嬉しいことからも人は成長する
3.研究室
4.学部生
5.院生
6.研究活動
7.全員,被害者なわけがないから
8.「虫がいい」成長についての研究結果
第8章 PTGそして研究は続く
1.大したことがないことを,大したことにできるのか
2.シェルビー
3.保身
4.医療ミスをきっかけとしたPTG
5.研究結果
6.新型コロナをきっかけとした研究の中間報告
7.なぜPTG
8.PTG はただのGにはならなくていい
9.PTG という権利
あとがき
引用文献
謝辞