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ドイツ化学教授学の成立に関する研究

定価: 9,350 (本体 8,500 円+税)
ドイツ化学教授学の原型を確立したアレントの化学教授論の全容を解明。学校で化学を教えることの意義、及びその目的、内容、方法のあり方を歴史的に考察する。

【著者略歴】
藤井浩樹(ふじい ひろき)
昭和42年、兵庫県に生まれる。
平成7年、広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位修得退学。
広島大学教育学部助手、広島女子大学生活科学部講師、助教授を経て、
現在、県立広島大学人間文化学部准教授。博士(教育学)、理科教育学専攻。
目次を表示します。
まえがき
序論 研究の目的と方法
 第1節 研究の目的
  1.研究の意義
  2.先行研究の概要
  3.研究の目的
 第2節 研究の方法
  1.研究の方法
  2.分析の視点
第1章 アレントの化学教授論提唱の背景
 第1節 19世紀後半におけるドイツの化学教育
  1.ウェーラーとクレーデンによる化学教育
  2.実科系中等学校における化学教育
  3.ギムナジウムにおける化学教育
 第2節 自然科学の陶冶価値に関する見解
  1.自然科学の陶冶価値
  2.19世紀後半の化学教育の状況についてのアレントの理解
 第3節 19世紀後半の中等自然科学教育改革運動とアレントの化学教授論
  1.中等自然科学教育改革運動を担う協会の設立
  2.学術協会及び教師協会における自然科学教育部会の創設
  3.ドイツ数学・自然科学教育振興協会の創設
  4.アレントの略歴と業績概観
  5.中等自然科学教育改革運動とアレントの化学教授論の提唱
第2章 アレントの化学教授の目的論
 第1節 化学の陶冶価値に関する見解
  1.化学教授と「直観・観察・概念形成」
  2.化学教授と「連合,法則」
  3.化学教授と「自然法則の発見・帰納」
  4.化学教授と「心情の形成」
 第2節 化学教授の目的と教授プラン
  1.化学の教授プラン
  2.化学の教授プランにおける化学教授の目標
第3章 アレントの化学教授の内容論
 第1節 初等教育段階:「基礎的教授の段階」の化学内容の構成
  1.初等教育段階における化学内容の構成原理
  2.初等教育段階における化学内容の実際
 第2節 前期中等教育段階:「理論的・解釈的教授の段階」の化学内容の構成
  1.前期中等教育段階における化学内容の構成原理
  2.前期中等教育段階における化学内容の実際
  3.「酸化の現象」の内容例
 第3節 後期中等教育段階:「化学実践の段階」の化学内容の構成
第4章 アレントの化学教授の方法論
 第1節 化学教授の方法に関する原理
 第2節 化学教授の実際
  1.化学教授の具体的方法
  2.化学の教授例
第5章 ドイツ化学教授学の成立とアレントの化学教授論
 第1節 アレント以前の化学教授論
  1.シュテックハルトの化学教授論
  2.ツヴィックの化学教授論
 第2節 アレントの化学教授論に対する支持と批判
  1.アレントの化学教授論に対する支持
  2.アレントの化学教授論に対する批判
 第3節 アレントとウィルブラントの化学教授論の比較
  1.ウィルブラントの略歴と業績概観
  2.化学教授の目的論の比較
  3.化学教授の内容論の比較
  4.化学教授の方法論の比較
 第4節 アレントの化学教授論の普及
  1.アレント以後の化学教授論
  2.中等学校における教授プランへの影響
  3.アレントの化学教科書の普及
終章 アレントの化学教授論の特質と意義
 第1節 アレントの化学教授論の特質
  1.アレントの化学教授の目的論の特質
  2.アレントの化学教授の内容論の特質
  3.アレントの化学教授の方法論の特質
 第2節 ドイツの中等化学教育史におけるアレントの位置づけ
     ―ドイツにおける化学教授学の原型の確立―
著者藤井浩樹 著
発行年月日2010年02月28日
頁数270頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1781-9

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