博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

日本の美術教育思想

定価: 2,750 (本体 2,500 円+税)

日本の美術教育の思想的鉱脈とそこに働く力学を、非制度的教育、芸道、教科書、教授法、感情、表現、生活、人間性、コミュニティ形成などの視点から探る。
【2007年2月初版発行】

【著者略歴】
上野浩道(うえの ひろみち)
1940年奈良市生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学、教育学博士(東京大学)、花園大学講師、お茶の水女子大学講師、助教授、教授(その間、オレゴン大学建築芸術学部助教授・フルブライト上級研究員、お茶の水女子大学附属中学校長、お茶の水女子大学文教育学部長併任)、東京藝術大学教授(その間、付属図書館長併任)、現在、お茶の水女子大学名誉教授、東京藝術大学名誉教授

主な著書
『芸術教育運動の研究』(1981年、風間書房)
第5回日本児童文学学会奨励賞受賞、など
目次を表示します。
はしがき
第一章 美術教育思想の研究
 一 美術教育研究における思想研究
 二 美意識の形成と教育的価値
 三 美術教育思想の構成要素と基盤
第二章 非制度的教育における美意識の形成
 一 近代学校制度と非制度との間
 二 生活のなかの技術と美術
 三 日常と非日常の間の美的体験と精神の覚醒
第三章 芸道の思想
 一 芸術と芸道
 二 芸道教育の陥穽
 三 人間形成における「形」と「形なきもの」
第四章 教科書と教授法の思想
 一 児童書と教師用書
 二 図画教育の出発と教科書
 三 臨画教育の思想
 四 国定教科書の改革
 五 国定教科書の終着
第五章 美術教育としての感情と表現
 一 芸術家による教育改革
 二 自由画教育運動の思想
第六章 生活と表現の間の人間形成
 一 自由画教育に対する教育現場の態度
 二 生活とリアリティの表現
第七章 美術教育における人間性をめぐる問題
 一 「国民的情操ノ陶冶」という美術教育
 二 表現の解放運動と認識主義の教科論
第八章 感情教育によるコミュニティ形成の美術教育
 一 心と感情の表現としての美術教育
 二 イメージの共有とコミュニティ形成の思想
あとがき
著者上野浩道 著
発行年月日2013年04月15日
頁数170頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1614-0

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