理科教育的視点からみたドイツの総合的学習
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まえがき
序章 研究の意図と方法
第1節 本論文の意図
第2節 先行研究の概要
第3節 研究の視点と方法
第1章 郷土科成立期における社会的背景
第1節 19世紀におけるドイツの科学教育
1 19世紀のドイツ社会と科学教育
2 初等普通教育制度の普及と初等理科教育
3 体系的分科的理科教授思想と総合教育思想
第2節 郷土科の理念的萌芽と郷土科論
1 教授原理としての郷土科
2 教科論としての郷土科
3 総合理科的郷土科論
第3節 国民学校における実科の新設
第2章 郷土科の成立と理科教育的意義
第1節 合科教授思想と郷土科教育
1 諸教科統合の理念と合科教授運動
2 ライプチッヒの合科教授
第2節 郷土科の成立
1 基礎学校における郷土科の特設
2 ミュンヘンの場合
第3節 郷土科の体系と理科教育的意義
1 郷土科における原理
2 郷土科における内容構成
3 郷土科の理科教育的意義
第3章 東ドイツにおける郷土科
第1節 郷土科における初等理科教育
1 教育目的と教育制度
2 郷土科の位置づけ
3 郷土科における理科的領域
第2節 戦後における郷土科の変遷
1 戦後数年間の初等理科教育
2 1951年の郷土科の廃止
3 1955年の郷土科の再導入
4 1959年の科目「郷土科的直観」の導入
5 1967年の科目「郷土科」の導入
第3節 新旧学習指導要領における理科的領域の取り扱い
1 学習指導要領改訂の経緯
2 改訂の理由と課題
3 改訂の内容
第4節 郷土科と就学前教育との関連
1 幼稚園に関する法的規定
2 幼稚園教育要領
3 幼稚園における理科的領域
第5節 郷土科と学校園科との関連
1 学校園科導入の経緯
2 学校園科の学習目標
3 学校園科の学習内容
第4章 西ドイツにおける郷土科とそれへの事象教授の導入
第1節 西ドイツにおける郷土科
1 教育目的と教育制度
2 基礎学校における郷土科
第2節 郷土科から事象教授へ
1 基礎学校改革の必要性
2 合科教授及び郷土科に対する批判
3 事象教授の成立
4 事象教授における理科的領域
第3節 事象教授における初等理科教育―州の事例
1 ノルトライン・ヴェストファーレン州の場合
2 ヘッセン州の場合
3 バーデン・ビュルテンベルク州の場合
第4節 東ドイツの郷土科と西ドイツの事象教授
1 東・西ドイツにおける教育制度の対比
2 郷土科と事象教授
3 郷土科と事象教授における初等理科教育
第5章 事象教授の限界と「郷土及び事象教授」などの新たな事象教授への
展開
第1節 事象教授への批判
1 「学問志向」の解釈とカリキュラム構想の展開
2 基礎学校改革批判と事象教授
3 1980年代における事象教授の改革
第2節 事象教授の新展開―州の事例
1 ノルトライン・ヴェストファーレン州の場合
2 バイエルン州の場合
3 バーデン・ビュルテンベルク州の場合
第3節 統一ドイツにおける初等理科教育の変革の動向
1 教育改革の動向
2 初等理科教育
第6章 事象教授における環境教育
第1節 学校における環境教育
1 環境教育の構想
2 文部大臣会議の決議「環境と授業」
3 文部大臣会議の報告書『学校における環境教育』
4 基礎学校研究グループ『基礎学校の環境教育に関する勧告』
5 連邦教育科学省『環境教育活動計画』
第2節 環境教育の実践状況
1 キール大学自然科学教育研究所(IPN)の調査報告
2 基礎学校の環境教育に関する調査
第3節 環境教育の展開
1 環境教育の方向性
2 環境教育のさまざまな取り組み
3 環境教育の類型化
第4節 環境教育の中核的役割としての事象教授
1 環境教育の原則と環境テーマ領域
2 単元の具体的な取り組み
第5節 事象教授における教員養成
終章 まとめと環境を考慮した新たな事象教授の課題と展望
1 研究のまとめ
2 環境を考慮した新たな事象教授の課題と展望
あとがき